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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■平成16年新潟県中越地震 (6)
悲劇は何時終わることもなく限りなく続くようである。28日に車で避難生活中の女性がエコノミークラス症候群によるとみられる肺塞栓(そくせん)で死亡した。県災害対策本部は29日、陸上自衛隊に依頼し、小千谷市と十日町市の公園などでテント設営を始めた。車中宿泊者らに、手足が伸ばせるテントの利用を呼びかけるものだ。この処置はタイミング的にやや遅いような気がしてならない。 自衛隊は1000張りを用意しており、受け入れ先の準備が整い次第、順次設営して行くという。設営が始まったテントは6人用。7畳ほどの広さで、体を伸ばして寝ることが出来る。
住民は余震の恐怖に縛られているのだ「余震で避難所にいても屋根が落ちてきそうで不安だから外にいる」(29日・毎日から)という人が大半なのだ。テントが行き渡れば、車の中での不自由さから開放されることになる。余震は何時終わるのだろう。冬は駆け足でやって来る。29日朝の最低気温は、長岡市4.3度▽三条市2.9度▽十日町市2.5度▽入広瀬村1度で、11月下旬並みの寒さとなった。入広瀬村は3〜4メータの降雪がある地域だ。全国有数の豪雪地域が地震災害に遭っている。大雪の中、テントで暮らすことは不可能だ。余震が収まることを、地の神に祈るしかない。
ともかく10万人近くの人たちの避難生活は残酷なものだ。余震という極限の不安が心に深い傷を残し強いストレスで体調を崩す人が続出している。避難所でも、お年寄りや子供に不眠やいらつき、動悸(どうき)、恐怖体験を急に思いだす「フラッシュバック」など「急性ストレス障害(ASD)」の症状が確認され、被災者の心身のケアの重要性が日増しに高まっている。以前ここで書いたことがあるが エコノミークラス症候群に罹るメカニズムをよく理解しておく必要がある。 メモ エコノミークラス症候群
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癒しの森441 2004年10月29日
話しかけ、働きかけること
日々の映像を書き始めて、まもなく満8年を迎える。今年末で2920回目(365回×8年)の日々の映像となる。(公開しているのは2002年1月から)癒しの森も早いもので今年末500回になる。ここで、私の記述の基本姿勢を記述したい。日々の映像は読者に対して「社会の出来事を私はこのように捉えます。(認識します)あなたは、どう捉えましたか」という話し掛けなのである。
日々の映像の読者と懇談する機会がある。その過程で驚くべき事実があることを強く感じている。それは日々の映像を一人静かに読むだけの人は、書いている内容がほとんど記憶に残らないという事実なのである。このことは以前にも書いたことがあるが、読むだけという「静の状態」では脳が作動しないといっても過言ではないのである。すなわち、読んで記録(手を動かすという動)するか、読んだ内容を第三者に話し掛けるか(口を動かすという動)のどちらかの行動を取らないと、記憶には刻まれないのである。ただ読むだけでは、文字を追っていく散歩であって、読む本人の骨肉とならない。
これらの深刻な認識を踏まえて、公的な場所で「日々の映像の会」(定員30名程度)を開くことにした。今日はこの司会をお願いする3人と基本的な意見交換を行う。この会の基本は、会食を共にしながら参加者全員が日々の映像・癒しの森の話題を踏まえて、2〜5分のスピーチをお願いする方針なのである。(詳しくは後日の記述)
・話しかけ 働きかけの 動なくば 脳はほとんど 記憶を留めず
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メモ エコノミークラス症候群とは
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10月29日(金)
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