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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■長期療養入院の高齢者、食住費自己負担
65歳以上の高齢者が毎年50万人以上増加しておく。これに伴って社会保障関係費が増加していくのである。05年度の社会保障関係費の増加分は「1兆800臆円」(10月6日・朝日から)であるという。 厚労省と財務省は05年度予算編成で社会保障関係費の1兆800億円の自然増分を「2200億円圧縮することで合意している」(引用同)というのだ。簡単に説明すれば、8600臆円(1兆800臆円―2200臆円)を療養病床の患者約22万人、介護保険適用施設老人14万人に負担させようとの計画なのだ。
具体的には病院に長期入院する高齢者などにかかる居住費と食費を医療保険の給付対象から外し、「本人の全額自己負担に改める方向で検討に入った」(日経から)というものだ。負担額は病院によって異なるが、患者の負担増は月5万円を超すという。自宅暮らしと療養病床との食住費格差をなくして、必要以上に病院に留まる「社会的入院」を減らし、高齢化に伴う国民医療費の膨張を抑えるのが目的なのだが払えない高齢者が出てくることは必至だ。
財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は介護保険制度改革で、特別養護老人ホームなどの施設入所者について食費や光熱費などの居住費の全額を給付対象外にするように厚生労働省に提案するという。現行制度では食費や居住費の一定割合が自己負担になっているが、これらが全額自己負担になれば「1人当たりの入居者の負担は現行の2倍超の月額10数万円」(引用同)になるのだ。年金が10万円程度の高齢者はかなりの割合でいるのである。介護保険適用施設の入所老人14万人にこれだけの負担をさせようとしている。繁栄した日本といっても、高齢者にとっては住みにくい社会だ。庶民の対応策があるのか。今日この件で友人と懇談した。結論は「死ぬまで元気でいるような生活をしていこう」であった。
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癒しの森418 2004年10月6日
「夜回り先生」こと水谷先生の語録
毎日新聞の心の欄に水谷先生のエッセイが掲載されている。心が歪んでいる中高生がこの人のエッセイ、講演に接することがあれば、立ち直るきっかけをつかめると思う。水谷先生が22年間の教員生活を辞職することになった。「私が学校を辞めることを告知したとたん、ものすごい数の講演依頼が続きました。すでに年内はほぼ全日、日本のどこかで講演です」(35回エッセイ)というように、この人の指導を待ち望んでいる学校が無数にある。この人の講演をテレビで聴いたことがあるが、このような教師が日本にいることにある種の感銘を受けた。
「ここにも私を待っている子どもたちがいる。私を信じている子どもたちがいる。私の人生は変わりました。養護学校には5年勤務しました。私は子どもたちから日々学び、子どもたちの求める教員になることを学びました」(第34回 ありがとう、学校から)
「今から13年前に夜間高校に異動しました。そこでも子どもたちから多くのことを学びました。今の私を作ったのは、まさにここで出会った子どもたちです」(第34回 ありがとう、学校から)
「(自分の)悩みを捨て、自分を必要としている誰かのために何かをする。少なくとも笑顔をもらえます。水谷はいつもそう生きてきました」(第35回 無職、水谷に)(水谷先生のエッセイを1週間余り引用しておきます)
・われ以外 すべてが師との 生き方で 輝き放す 水谷語録
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第34回 ありがとう、学校
ついに22年間の教員生活に終止符が打たれました。先週は、最後の教壇に立ちました。残念ながら授業ではなく試験官としてでした。理科の試験でしたが、必死に試験に取り組む生徒たちの姿を教卓から眺めながら、22年間の教員人生を振り返っていました。
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10月06日(水)
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