ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■フセイン元大統領らの特別法廷
 イラクの元大統領サダム・フセイン(67)を裁く特別法廷が1日、バグダッドの米軍基地内で開かれ、かつての独裁者に対する司法手続きが始まった。フセインが公衆の場に姿を現すのは、昨年12月に米軍に拘束された直後に写真が公開されて以来約半年ぶりである。
 判事が元大統領に伝えた7件の容疑は @74年、宗教指導者殺害 A83年、クルド人数千人の殺害 B30年間にわたる政治関係者らの殺害 C87〜88年、クルド人大量殺害 D88年、クルド自治区ハラブジャでの毒ガス攻撃による虐殺(犠牲者推定5000人) E90年、クウェート侵攻 F91年、蜂起したシーア派住民とクルド人に対する弾圧と告げる。(7月1日・朝日から)
 これに対して元大統領は「クウェートはイラクの一部。あれはイラク国民のためにやったことだ。なぜ、あの犬たちを擁護するのか。石油の値段を下げ、イラクの女性が売春婦にさせられないようにやったことだ」と反論。言葉を慎むように判事から注意すると  元大統領は「これはすべて劇だ。ブッシュ(米大統領)こそが、真の犯罪者だ」と叫んだという。
 この段階になってもフセイン元大統領はクエート人を「あの犬たちを擁護するのか」と発言する。アラブ世界で犬はペットとして飼われることは少なく、人をののしる際に「犬」と呼ぶ慣わしがある。隣国のクエート人を犬と罵ることで見られるように、イラク混乱の根本的な原因は低レベルの思想であるいえる。
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癒しの森316                           2004年7月4日
            睡眠のリズムを整える

 癒しの森との題でエッセイを書いているが、人が心身共に癒されるのは睡眠である。私は多少でも疲労感が残っていると文章が書けない。2003年8月20日(癒しの森4)に「睡眠環境、眠る前の準備など快眠のイロハをしっかりと整理しておく必要がある」と書いて次の短歌で結んだ。
   ・生体の リズムを守る 睡眠が 脳や体に 癒しを送る

 足利工業大学睡眠科学センターの小林敏孝教授のグループは、夕食後1時間半前後に風呂に入り、体の芯(しん)まで温まる入浴法が、睡眠の質を最も改善することを立証した。結論としては夕食後の1時間半前後、つまり食後に上昇した体温がピークを迎える時に入浴し、直腸の体温が0・5度―1度上昇した場合、睡眠までに30分以上かかっていた寝つきの悪い学生でも5分から15分で入眠するなど、顕著に改善することが分かったという。

 さらに、@眠りの深さを示す脳波が睡眠の前半に集中するようになる。A睡眠途中に目覚める回数が減少する――なども明らかになった。 体温は夕刻から宵にかけて上昇のピークを迎える。入浴で体温を上げると、体温の低下が加速され、入眠がうまくいくという原理なのである。
小林教授は「直腸温が0・5度上がると体の芯からぽかぽかする。入浴後2―3時間で睡魔が来るので、その時すぐに床につくことがこつ」と話している。

  ・生体の リズムを知っての 入浴で 入眠スムース 脳波も安定

07月04日(日)
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