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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■高校生の喫煙3割が日常的
 3月3日15歳から19歳の少女たちの中絶に関することを書いた。いつものことだかイメージを越えるテーマがあると、しばし考え込むのが常である。高校生の喫煙3割は、小女たちの中絶の問題よりショックを受けた。

 高校生の3割が日常的にたばこを吸っているという調査は、京都府木津保健所が行ったものだ。この調査によると「常習喫煙者では、1日の喫煙本数は、10〜19本が36%、20〜29本が32%、30本以上も10%」(5月15日・毎日から)というから驚きだ。私の驚きの背景は、父母の経済的な負担である。平均の喫煙本数が20本としても、1ヵ月7500円の支出となる。

 次に驚いたのは、たばこの吸い始めの時期である。「中学生からが54%、小学生からも30%」となっている。論をあまり広げられないが、日本の家庭の根本が問われていると思う。

 例を一つだけ挙げれば、30%〜40%の家庭で、小中学生専用のテレビがある。見る番組をコントロールしている家庭はほとんどない。子供たちは、ほとんど自分の部屋で5月5日に書いたように4時間あまりテレビを見ている。ここに1つ付け加えると、小学生の10人に1人は、自分の部屋でたばこを吸いながらテレビを見ているのだ。

 再度記述するが高校生の約30%の喫煙は深刻な問題だと思う。1996年の国立公衆衛生院当時の全国調査では、毎日吸う3年生男子は25%いたというから、今回の調査が特別なデーターではない。今回の調査では、毎日吸う3年生男子は33%だった。

 小〜高校生に喫煙防止教育活動を行っている繁田赤十字病院の健診部長は「1日10本以上の喫煙は、大人ぶったり、見栄のためでなく、ニコチン中毒で吸い続けてしまう状態だ。・・・たばこの健康被害から子供を守るためにも『1度吸うと止められないたばこの怖さ』を教えていく必要がある」としている。

 高校生の30%が1日に20本ものたばこを吸うのだから、大人のニコチン依存と全く変わらない。喫煙は短期間で習慣化するから怖い。今回の調査で「禁煙は大変つらい」と「たばこ」依存症特有の回答も目立ったという。彼らも禁煙の必要を感じているのだろう。しかし出来ない。

 そもそも、扶養家族の分際で「たばこ」に毎月7〜8000円も使うなどは、とんでもないことだ、とハッキリと言い切れる若いお父さんが少ないのだろう。よくいわれる子供をしかれない父親の存在である。この父性の喪失が小・中・高校生喫煙者を作っている背景だと思う。それにしても、高校生喫煙者の30%が小学生からとは驚いた。

05月15日(木)
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