ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
[258682hit]
■余 録
1月16日に北朝鮮に関することを不快なニュースとして記述した。今月も読者の2つのグループと懇談した。話がたまたま北朝鮮の話になると、激しい批判が飛び出して来る。
激しい批判の1つは、「在日の北朝鮮の人たちは自由に『万景峰』で祖国との交流ができるのに、どうして日本人妻は手紙すら日本の家族の元に出すことが出来ないのか。これはどういうことだ!」
この人は親戚に日本人妻として北朝鮮に渡った人がいるのだ。この日本人妻の大半が死に絶えているとの報道もある。日本政府は、この問題に対しても毅然とした態度で北朝鮮と対峙しなければならない。
次の批判は「北朝鮮は武器を持った乞食だ」という激しいものだった。確かに、この批判も遠からず当たっているようだ。韓国で昨年の暮れ(ノ・ムヒョン)氏が新たな大統領に選ばれた。この人は金大中(キム・デジュン)大統領が掲げた太陽政策を引き継ぐという。
新大統領は「北との対話を続けるため一定の支援も必要」との主張だ。ただ、韓国政府が北朝鮮に対して「現金支援」(12月20日 朝日から)までしているとは知らなかった。
国際法を破って言いたいことを言い、やりたいことをしようとする北朝鮮に現金(推定はドル)を送金する。・・・はたして、この太陽政策の効果があるのだろうか。新大統領はこれら現金の支援に関して「戦争か平和かの選択だ」と国民に呼びかけている。しかし、一連の北朝鮮の発言を見ていると、支援がなければ「・・・だ」との恫喝があるように思えてならない。
韓国の北への食糧の支援も大変な量だ。「韓国統一省当局者は15日、昨年9月から始まった北朝鮮への40万トン(大型トラックで四万台分)のコメ支援で、最終分の1万2000トンを積み・・・支援がすべて終了したことを明らかにした」(15日 産経)という。
16日に書いたようにこの他日本・アメリカ・EUなどから食糧の支援を受けている。いったい、全世界からどれだけの食糧の支援を受けているのだろう。これだけの支援を受けても一般庶民は食べる物がない。昨年一年だけでも韓国への亡命者が「1141人」(17日 毎日)に達しているのだ。しかし、この人達は運良く韓国まで辿り着くことが出来た人達だ。
米民間人権団体ヒューマンライツウォッチの年次白書によると「北朝鮮から政治的な抑圧や飢餓を理由に中国に渡った難民、いわゆる『脱北者』について、合計で1万人から30万人との推計を発表した」(15日 朝日から)この推定の差が大きいのは、中国政府が北朝鮮との協定に基づいて、難民を頻繁に拘束し、送還しているためだとしている。この真実のほどは分からないがあらゆる報道を総合すると数100万人の飢餓住民がいることは確かである。
誇り高き北朝鮮が世界に向けて、自画自賛の言論と恫喝を展開する。それより100万人の軍隊で自国民が食べるだけの食糧を生産すべきだ。これがなぜ出来ないのだ!これが出来なければ、北朝鮮は友人が言うように武器を持ったただの乞食だ。
日本の米の支援も相当なものだ。無償での支援は「95年 15万トン、97年に6万7000トン、00年60万トン」( 20日 産経から)になっている。かなりおもしろくないことは、1995年に有償分のコメ代金56億円(35万トン)に対して「食糧庁はこれまで北朝鮮に約70回にわたり利子返済の督促状を郵送したが、一度も返答はない」(20日 産経から)補足すると、96年に1回だけ利子の支払いをしたが、それ以後はこの督促状に全くの返事もないのだ。見方はいろいろあろうが、少なくとも最低の礼儀を守る姿勢がないと言わざるを得ない。
◇ ◇ ◇ ◇
靖国神社へ一国の総理が参拝すれば、中国と韓国が激しく反発することは分かっている。それを分かっていながら、なぜ小泉首相は靖国神社へわざわざこの時期に参拝するのだろう。この理由が分からない。
拉致問題解決では最も北朝鮮に対して影響の大きい中国の協力を得なければならない。この中国が最も反発する行動を小泉首相が取るのだから、今回の件で、拉致の解決は遠のいたとの印象を受けた。
[5]続きを読む
01月31日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る