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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■余 録
12月3日「イスラエルはもはや戦時下の国家運営の段階」と書いた。パレスチナとイスラエルの武力衝突で死者が2600人以上となっている。この内訳はパレスチナ側の死者1934人、イスラエル側678人。(AP通信から)しかも、イスラエルの死者の約半数は自爆テロの犠牲者だ。
そして今回、アルカイダがイスラエルの民間航空機にミサイルの攻撃を加えたのである。この波紋は計り知れない。アメリカの航空業界もミサイル回避システムの導入という経済的な負担を求められることになる。
このアルカイダのミサイル攻撃の犯行声明がインターネットに掲載されたが、その思考にしばし考え込んだ。声明はこうだ。「アルカイダ戦士のネットワークが、4年前、ユダヤ・キリスト教十字軍連合が攻撃を加えた同じ場所に再び戻り、強烈な一撃を与えた」その上で「今回はユダヤ人に対するものだ」としている。
4年前のアメリカ大使館爆発攻撃を「キリスト教十字連合」と呼んでいる点である。ここでも記述したことがあるが、ヨーロッパのキリスト教文明圏がイスラム文明圏を攻撃したいわゆる十字軍の戦いは、10〜12世紀にかけてのことだ。アルカイダにとっては、今から800年以上前の十字軍の攻撃を未だに根に持っているのだろうか。一部のイスラム教過激派の関係者にとっては、800年の時空も関係ないようだ。少なくとも、50年、100年前の出来事に怨念を持つようでは世界の平和などはあり得ない。どうしたら、この怨念の矢を抜くことが出来るのだろう。アメリカ大統領の「テロとの戦いに勝つ」というだけでは、際限のない殺し合いが続くだけだ。しばらくはこの殺し合いが続くことは避けられない。いったい、いつになったら人類は、「もう殺し合いは止めよう」という結論を導き出すことが出来るのだろう。
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12月5日に記述した日立の元社員が訴訟したようなケースは、今後も増えていくようだ。企業を訴えた代表的な例は、世界的な発明といわれる青色発光ダイオードである。特許法は従業員の職務発明について、特許権は従業員にありその特許権を会社に譲る場合は相当の対価を受け取ると定めている。しかし、研究者1人と巨大企業という力の関係で発明の対価が冷遇されてきたことは確かである。ノーベル賞を受賞した島津製作所の田中耕一さんの発明への報奨金は1万円であったことは、すっかり有名になった。
優秀な技術者、研究者をいかに生かし、特許権などの知的財産を企業の利益につなげていくか・・・これは企業の最重要課題だ。研究者に最も働きやすい環境を整えているのは、ホンダでないかとの印象を持っている。
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13日不眠と酒と題して少々記述した。酒は多少プラスの面もあるが、マイナスの面も数多くある。酒は小さな生命の誕生である妊娠時には、強いマイナスを与える。厚生省は、うつ伏せ寝と喫煙、人工乳が乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険因子としている。
ところが、これ以外に酒も危険因子の1つであるとの発表があった。米国立小児保健発育研究所が「92年〜96年にSIDSで死亡した33人と健康児66人について、妊娠中や出産後の母子の生活を分析した」(5日 朝日)という。
その結果は、妊娠前後の飲酒はSIDSのリスクを6〜8倍に高めるのだ。ここまではおおよそ理解が届くが次の記述に驚いた。「妊娠前3ヵ月に酒を飲んでいて、妊娠後に禁酒した人でもリスクは6.2倍になった」(同)という。素人なりに補足すれば、生命の誕生にとっては酒は1つの毒として作用するのである。
妊娠がわかって禁酒した人でも子どもの突然死のリスクは酒を飲まなかった人に比べると6.2倍になるというから困ったものだ。妊娠したら子供を産もうとの意志を持っている女性は、酒を飲んだらダメなのである。
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三条で9歳だった女児を誘拐し、9年余り監禁した事件があった。この加害者である佐藤宣行被告(40)に東京高裁は、懲役14年とした新潟地裁の判決を破棄して、懲役11年を言い渡した。
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12月31日(火)
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