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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■お金持ちは金に走る?
 ここのところ、連日のように金価格の上昇のニュースが続いている。
 最近3ヵ月は表(2月9日 日経)のとおり1グラム1100円から1300円以上へと騰勢を強めている。この原因は「ペイオフや株安に備えた資産の保全として、個人の間で金を買う動きが広がっている」(1月8日 日経)という。新聞を良く読むと桁外れの取引が毎日続いているのだ。「7日の売買は、34万671枚(1枚は1キログラムで約132万円)と過去最高を更新する大商いとなった」(同)とある。これを計算すると1日で4500億円もの取引が行われているのだ。
 金を買うなどは無縁の人も多いだろうが、もう少し引用してみよう。「東京・大手町の三菱マテリアルの小売店舗では7日、金を購入する人が絶え間なく訪れた。従業員が昼食を取れないほどの繁忙ぶりで・・売れ行きが好調だった前月の2倍のペース」(2月8日 日経)というから驚く。
 個人が金を買って、どこかに保管しているから、供給側は海外から輸入しなければならない。「日本勢の買い」(2月9日 日経)のため、ロンドンの金が上昇している。冷静に考えれば、日本の円預金が引き落とされて、金に変わっているのだ。背景は銀行に円の預金をして置いても、いつ破産するか分からないと思っている資産家が一定の割合でいることである。なにしろ「30キロ(消費税込みで4200万円)以上の大口買いが目立つ」(2月9日 日経)というからビックリだ。この金の取引の急増は、株価の低迷・ペイオフ・MMFの元本割れなどが影響しているという。
 少々深刻に思うことは、「金は価値変動が大きくリスクのある商品だが『紙くずにはならない』ことが評価の理由」(2月8日 毎日から)という認識である。現在七五歳以上の人は終戦後、戦前から持っていた預金、保険証券などが紙くずになった実体験を持っている。金を買う人が多いことは、円の預金も当てにならないと思っているのだろう。

02月16日(土)
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