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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■今日はイチローデー
現役時代に七度の首位打者に輝いたエンゼルスの元打撃コーチ、ロッド・カルー氏も「イチローは動体視力に優れ、バットコントロールがうまいから、どんな変化球にでも当てて、転がすことができる。それが強みだ」と驚きを隠さない。
シーズン安打数で歴代トップに立ったイチローだが、歴代10傑に名を連ねる選手たちと比べると、打率は・373と低い。前記録保持者だったジョージ・シスラー(ブラウンズ)は一九二〇年に記録を達成の際、・407と高い数字を残した。イチローが一日現在の打数(695)で4割の打率を残すとすれば、278安打が必要になる。
果たして、夢の4割は可能なのか。高橋氏は「本塁打を一本も打たなくてもいい、と腹をくくり、内野安打に徹すること。それに、ボール球に手を出さなくすれば可能」とみる。
イチローの今季の四球数は49。ちなみに、ウィリアムスは4割をマークした41年、四球が145を数えた。185安打ながら、打数が456と少なかったため、打率は跳ね上がった。イチローの場合は安打ゾーンが広く、少々のボール球でも安打にする能力があるともいえそうだが、四球が増えれば打数は減り、打率はさらに上がる。
大リーグでの取材経験が豊富なライターの古内義明氏も「四球をもっと多くして、セーフティーバントを増やせば十分可能な数字だ」という。
ただ、高橋氏は「恐らくイチローには4割という数字をはじめ、打率は頭にないのではないか。それより安打を1本でも多く打つ、どんな球でも安打にするという気持ちが強い。今のスタイルにこだわる限り、4割は難しいのでは…」と語る。
進化し続けるイチローが、来季は一体どんな数字を残してくれるのだろうか。 (産経)
10月03日(日)
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