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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■オバマ大統領就任演説
貧しい国々の人たちには農場に作物が豊かに実り、浄水が流れ飢えた体に栄養を与え、飢えた人々が食べられるようにするために一緒に働くことを約束する。われわれと同じく富んでいる国には、国境の外で苦しんでいる人々に無関心でいることはもうできないと言いたい。世界は変わり、私たちもともに変わらなければならない。
われわれの目の前に広がる道について考えるとき、今このときも、はるか遠くの砂漠や山岳地帯をパトロールしている勇敢な米国人がいることを感謝の念を持ちながら思いだす。アーリントン(国立墓地)に眠る英雄たちが時代を超えてささやくように、彼らの存在はわれわれになにかを語りかけてくる。われわれは彼らを誇りに思う。彼らが自由を守ってくれるからだけでなく、奉仕の精神を体現しているからだ。それは自身よりもより大きな意義あるものをみつけようとする意思である。世代を特徴づけるこのときに、われわれすべてが持たなければならない精神だ。
政府ができること、しなければならないことはあるが、最終的に米国が依って立つのは国民の信念と決意しかない。われわれが立ち向かう挑戦は新しいものかもしれない。われわれが立ち向かう手段も新しいかもしれない。しかし、われわれの成功は勤勉、誠実、勇気、公正、寛容、好奇心、忠誠と愛国心といった価値観にかかっている。これらは昔から変わらない真実だ。これらは歴史を通じて、進歩を遂げるための静かな力となってきた。求められているのはこれらの真実に立ち返ることだ。
われわれが現在求められているのは、新たな責任の時代である。すべての米国人が自分自身と米国、世界に義務を負うことを認識し、嫌々ではなく喜んで引き受ける機会ととらえることだ。困難な任務にもてる力をささげること以上にわれわれの精神を満足させてくれるものはない。
これこそ市民であることの値打ちであり約束であり、われわれの自信の源だ。未知の未来を形作るよう神が求めている知見だ。
これが自由と信条の意義である。なぜ、あらゆる人種、宗教の老若男女がこの素晴らしいモールでの祝典に参加できるのか。なぜ60年足らず前ならば、地方の食堂で食事をすることすら許されなかったかもしれない父親を持つ1人の男が、最も神聖な宣誓を行うためにあなた方の前に立つことができるのだろうか。
われわれがだれであり、どれほど長い旅をしてきたかを思い起こし、その記憶とともにこの日を祝おう。米国誕生のとき、厳寒のなかで愛国者の小さな一団は凍りついた川のほとりで、消えそうになるたき火のそばで身を寄せ合っていた。首都は放棄され、敵は進軍していた。雪は血で染められていた。革命の行方が最も疑問視されたとき、建国の祖はこの言葉を人々に読むよう命じた。
「冬のさなか、希望と美徳だけが生き延びたとき、共通の危機に脅かされながら、その難局に立ち向かう国家や都市が出現したと未来の世界で語られるようにしよう」
米国よ。共通の脅威に直面し、苦難の冬のなかで、時代を超えたこれらの言葉を思いだそう。希望と美徳を持ってこの凍える流れに勇気をもって立ち向かい、どんな嵐にも耐えよう。そしてわれわれの子孫に語り継がれるようにしようではないか。試練のときに、われわれは旅を終わらせるのを拒み、ひるみもせず、後退することもなかったと。地平線をみつめ、神の恵みをいただきながら、自由という神からの偉大な贈り物を運び、未来の世代に無事手渡したと。
ありがとう。神の祝福がみなさんにあらんことを。神の祝福が米国にあらんことを。(了)
01月21日(水)
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