ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
[258130hit]

■児童虐待の相談処理件数過去最高
 アメリカがイラクを統治するに当たって、日本の占領政策を懐かしく語られたとの報道があった。日本は明治の時代に、西洋のあらゆる文化が怒涛のごとく翻訳されていた。よって、マッカーサーの占領政策を理解する文化的な土壌は完璧に出来ていたのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 6月23日、覚せい剤のことを書いた。一グラム6万円〜12万円もするような覚せい剤から足を洗おうと呼び掛けた。しかし、薬物の依存者がそこから脱け出すには容易なことでない。彼らを違法な行為を行う犯罪者ではなく、一人の悩める人間として理解してやる人間の輪が必要なのだ。薬物依存者が信頼に足りる仲間、支えてくれる人を持つことによって初めて薬物から足を洗うことが出来る。

 6月23日の世界日報で「広がる若者の薬物汚染」という特集が組まれていた。アルコールや薬物依存症の治療を専門とする赤城高原ホスピタルの竹村院長は「治療者は、無条件の愛をもらえなかった子供たちの心の痛みや苦しみに共感する能力が必要」と強調していた。薬物に依存する若者のほぼ100%は、機能不全家庭の出身である。前段の指摘に補足を加えれば、薬物使用者は、子供の頃無条件の愛を受けなかった人達なのだ。

 具体的にいえば、6月30日に書いたように、子供の頃に無償の愛のかわりに虐待を受けていたのだ。この心の痛みから、解放してあげることは容易なことではない。薬物依存者は、この心の痛みを乗り越えられなかった人達と受け止めてやる必要があるのだ。この問題は行政が取り組む範囲を超えている。彼らを理解し、共感し、支えていくPK〇を含む人間の輪が必要なのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 6月24日に書いた早大の集団レイプ事件に、国会議員の解説が報道された。鹿児島市内で開かれた公開討論会で、大田誠一党行政改革推進本部長が「集団レイプする人は、まだ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか」(6月26日・朝日から)と発言した。強姦は女性に対して支配・征服が性行為という形をとった最大の暴力であり、最大の人権蹂躙なのである。この認識・人権感覚が弱いので思わずこの発言となったのだろう。

 早稲田大学は26日までに、約5万人の学生に規律を正すよう呼びかける学生部長名で電子メールを送った。一部を引用すると「破廉恥な犯罪行為の容疑者として学生が逮捕された・・・大学は学生諸君を大人とみなし、自由を尊重してきましたが、自由と放縦とを混同してはなりません。・・・誇りとごう慢との混同が高じて事件に至った」「6月26日・共同通信から」メールは誰が読んでも分かる文章にすべきだと思う。放縦(ほうじゅう・勝手気まま)は常にはほとんど使われない。「誇りとごう慢との混同が高じ」と言われて、学生たちは意味を実感として理解できるのだろうか。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 前記した事件は、強制わいせつ・婦女暴行事件として集計される。6月24日の閣議で2002年度の「青少年の現状と施策」(青少年白書)が報告されていた。その一部を引用すると、前記した婦女暴行事件などの性犯罪被害者は6903三件(前年6898件)と増加傾向にある。早大の集団レイプ事件、年間6900も起こる性犯罪の中の一件なのである。

06月30日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る