ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
[257808hit]
■既に介護難民が発生している。
・食べられなくなった高齢者には、胃ろうなどの経管栄養や中心静脈栄養をすることが多い。我が国の平均寿命が延びた一つの理由であると思われる。
・この処置により今後どのようになるか正確な情報を家族に伝えることが必要。
・胃ろうの家族を介護している者や医療従事者が心身ともに疲れることも多い。こうした現状を真剣に考える時がきているのではないか。胃ろうも最初は「栄養管理」だが、長引けば「延命治療」ということになる。
・胃ろうを造ることが多くなっているが、つくりっぱなしが多いのが問題。意志疎通ができない患者に対しての胃ろうは、とくに注意を要する
・積極的にリハビリをすると、2割近くは経口摂取が可能になるが、胃ろうを一度つくってしまうと、リハビリをなおざりにしてしまうケースが多い。仮に胃ろうを抜去できても、受け皿の家庭における介護の負担という問題もある。
・胃ろうは、栄養管理のツールとしてうまく使いこなせば非常に有用であることは間違いない。だが同時に、一度入れたら最期まで抜けない、延命治療のツールともなっているのが現状。・終末期への備えとして、食べられなくなったときの本人の希望は早い段階から聞いておくことが理想だろう。末梢点滴、中心静脈栄養、経鼻胃管、胃瘻と、栄養経路の選択肢が多くなっている今、患者および家族にそれぞれの利点と欠点を知ってもらった上で、意思を確認することが必要だ。
ある医師が終末期の近付いた患者や家族に渡す文書(要約)
http://www.inetmie.or.jp/~kasamie/EiyouYomei.shtml
飲み込むことの障害すなわち嚥下障害は、肺炎の大きな要因であり、生命に影響が及ぶ危険性も高い。その対策の一つとして、経管栄養(胃ろう、あるいは経鼻経管栄養、管の挿入時にやや“辛さ”を感じます)という手段がある。欧米では、思想の違いからほとんど行われません。
(略)
思想的背景以外にも、「いたずらに長生きさせて、苦痛を長引かせるのは医療費の適切な使い方とはいえない」という考え方がある。
私は、脳梗塞などが原因で、意識はしっかりしているのに嚥下の能力に障害を生じた場合には、経管栄養の施行を積極的に支持。
高齢となり老衰などが主因の嚥下障害の場合には、「延命」的な要素が強いため、経管栄養の施行には消極的な立場(老衰などで自身の力で食事摂取できなくなった時が、天寿ではないかと考えている)。
ただ、経管栄養を施行するかどうかを最終的に決定するのは、ご本人(判断が不可能な場合はご家族)。よく話し合ってほしい。
リポーターの独り言
“老衰”でとはいえ、食事が摂れなくかった家族を目前にすれば、「どんな手段をとってでも長生きさせたい」という思いと「それが本人にとっては良いことなんだろうか」「本人はどのように望んでいるんだろうか」といろいろな思いが錯綜する事でしょう。また、家族間でもいろいろな意見が出てくることと思います。
医療者にとことん聞いて、家族でとことん話し合って納得した上で処置をする事が、大切だと思いました。
関係者が一緒に一つの命についてとことん議論する、そのことが、命の尊厳を守ることではないでしょうか。
参考にしたHP
YOMIURI ONLINE:
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060927ik02.htm
栄養管理ガイド:
http://www.1eiyoukanri.net/chuushinseimyaku.html
さくらいクリニックホームホスピスケア:
http://www.reference.co.jp/sakurai/hospice1.html
開業医の一日
http://homepage2.nifty.com/kaigyoi/bunnrui1309.htm
高齢者の終末期医療を考える会
http://www.fureai-net.com/syuumatuki.htm#03
最新医療情報
http://www.inetmie.or.jp/~kasamie/EiyouYomei.shtml
03月25日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る