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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■中国の軍事費が世界2位に
 さらに宇宙開発が進展し、江沢民時代に無人宇宙船が4回打ち上げられた。胡錦濤時代になってから、有人宇宙船が3回打ち上げられ、それほど遠くない将来宇宙基地を設置して、宇宙軍を編成することになろう。中国軍は宇宙戦争の時代に入りつつあるが、その基盤は江沢民時代に築かれた。
 90年代以後の中国軍の発展を振り返るならば、それまで軍隊と関係のなかった江沢民氏は、胡耀邦、趙紫陽両氏が遂行するはずだった「軍事改革」を実施することになった。それは毛沢東やトウ小平氏のように、自己の確固とした権力と思想に基づくものではなく、「能吏」としてトウ氏の敷いた路線を忠実に実行した成果である。
 ≪色眼鏡で見るのをやめよ≫
 だが建国50年の中国軍の歴史の中で、これだけの軍事成果をあげた年代はなかったといってよい。江沢民氏の敷いた軍事指導体制は盤石とはいえないにしても、かなり強固になっていると評価できる。だがわが国では、江沢民氏が進めた「反日本軍国主義」教育から、氏についての評価は極めて低い。そのことから、彼が軍事領域で進めた成果を知ろうとしなかったし、したがって中国で進展している「軍事大国化」を理解できなかった。
 21世紀に入り、現在の胡錦濤軍事指導体制へと受け継がれる際、江沢民氏は「世紀をまたぐ軍事指導者」となることに固執したところから、軍事指導部の支持を失ったが、権力の委譲は比較的円滑に実施された。現在の中国の軍事指導体制は正常に機能しているようにみえる。
 中国軍や中国の軍事事情について、とかく色眼鏡で見る見方が、わが国では、特に右派、保守系の人たちの間に強くみられる。中国の軍事情勢はわが国の安全保障に直接かかわるから、われわれはいつも、その軍事事情を正面から見据える必要がある。             (ひらまつ しげお)

06月09日(火)
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