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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 日本の輸出国首位は中国
今のところ、日本への輸出増加は見られない。ユーザーの品質要求が高く、欧米に比べて価格メリットが乏しい日本向け輸出が急増すると見る向きは少ない。
しかし、「為替が円高に振れてきており、状況が変わるかもしれない」(別の経済産業省関係者)との警戒感も出ている。「(中国から)日本への輸出が増加するようならば、何らかの手を打つ必要が出てくる」(馬田一鉄連会長)と、中国からの安価な鋼材輸入が急増すれば、日本もアンチダンピングなどの措置を辞さない構えだ。
また、「中国発の市況混乱はいつ起きてもおかしくない」(業界筋)との懸念も強まっている。中国の輸出鋼材は建設向けなどの汎用品が中心。大手鉄鋼メーカー関係者は、日本国内の市況にも影響が出てくれば、減産に踏み切る必要性も出てくる、と述べる。さらに「汎用鋼の市場が軟化すれば、高級鋼の市況も間接的に影響を受けることになる」(JFEホールディングス(5411.T: 株価, ニュース, レポート)の林田英治専務執行役員)とし、日本の高炉メーカーが得意とする高級鋼の需要や市況にも影響が生じる可能性を懸念する声もある。
2008年3月期の鉄鋼各社の業績は、需要増に支えられた粗鋼生産増と価格の上昇で上方修正基調にある。需給を見通す上での唯一の懸念材料とも言える中国の輸出動向については、各社が目を凝らす状況が続いている。
08月24日(日)
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