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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■険悪度を増す日中関係:小泉政権での修復が絶望的
「メールを拝見しました。来月の11日までは忙しく詳しい説明は出来ません。世界の宗教観は簡単に言えば、『参拝する対象者が誰か』が普遍的な宗教観なのです。中国では三国志に登場する諸葛孔明・関羽を祭っている地方が多いのです。宗教の原点は「根本的に尊敬する対象」なのです。孔子を尊敬する地方は孔子を祭って参拝しています。中国の宗教観からすると靖国神社に参拝することは、戦前戦争を引き起こし、東京裁判で絞首刑となった戦犯を尊敬し参拝すると映るのです。広くいえば宗教とは思想そのものなのです。戦前は靖国神社を頂点とする神道が思想の中核であったのです。中国・韓国の普遍的な宗教観からすれば「参拝することは、参拝対象者を根本的に尊敬している」と写るのである。首相・自民国会議員はこの普遍的な宗教観を理解すべきなのであるが、このような忠言には耳を貸さないようだ。飯島勲首相秘書官は『国の指導者たる小泉(首相)が不戦の誓いで靖国神社に行くのは何らおかしくない。(今年も)多分必ずと思う』(6月11日・毎日から)と語っている。『不戦の誓いで参拝する』という言葉は、中国側の普遍的な宗教観からすると理解が届かないのである」(6月13日の日々の映像から)

 ともかく、どうして中国・韓国が小泉首相の靖国神社参拝に対し「中国人民への重大な挑発」と非難し、「首相は日中関係を損なった歴史的責任を必ず負わなければならない」と非難するのか、その理由を知るだけの宗教観が必要なのである。中国にとって戦後60周年の今年も小泉首相が靖国参拝を継続したことは「侵略行為を美化し、中国人の感情を決定的に傷つける行為」(17日・毎日から) と映るのである。小泉首相から世界に通用する普遍的な宗教観を持って欲しいものだ。

2005年10月18日(火) 小泉首相の靖国神社参拝の波紋(2) 
 靖国参拝について小泉首相は「心の問題を他人が干渉すべきではない。ましてや、外国の政府がいけないなどと言うべき問題ではない」と言い切り中国・韓国と対立する流れになっている。更に「中国は、日本人の心の問題にまで踏み込んだことを後悔するだろう」(18日産経新聞)とまで言い切っているので小泉政権が続く限り日中関係は良くなることはない。

 我々の日常でも良く起こりことがある。それは一つのテーマの理解が180度異なることがある。中国と小泉政権は靖国神社参拝に関して180度異なる見解になっている。首相は周囲に歴史問題で日本に踏み絵を迫り、「日本より優位に立つための口実に過ぎない」(18日・産経から)と見切っているという。そして「靖国で譲れば日中関係が円滑にいくなんて考えるのは間違いだ。靖国の後は教科書、尖閣諸島、石油ガス田…と次々に押し込んでくる」(同)と漏らしているという。要するに小泉首相の思考の中に中国に対する強い警戒感があるのだ。

 このような思考であれば、日中・日韓関係は悪化の方向に進まざるをえない。中国の李肇星外相は駐中国大使を中国外務省に呼び、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について「中国とその他のアジアの国々、その人民の反対にもかかわらず、A級戦犯が祭られた靖国神社を再度参拝した。中国政府と人民は強く憤慨を表明し、日本側に強く抗議する」(18日・毎日から)と述べている。町村信孝外相の訪中と日中外相会談は事実上、困難な情勢となった。昨日書いたように参拝とはどういうことなのか、自民党の国会議員は世界に通用する宗教観を持って欲しいものだ。

01月04日(水)
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