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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■今日はイチローデー 
引用A イチロー、コメント 「チームメートの祝福に熱くなった」
(心境は)ちょっと言葉にできません。少なくとも僕の野球人生では最高の瞬間でした。こうしてヒットが出てみると、オークランドで出なかったことは良かったと思いますね。(ジョージ・シスラーの家族には)とにかくシアトルに来てくれてありがとうございました、ということを伝えただけです。シスラーさんは会えて光栄だと言ってくださいました。ここまで足を運んでくれて感謝しています。(タイ記録を達成した後、守備でいいプレーがあったが)僕もファンの人に乗せられていたので、ああいう思い切ったプレーが出ました。結果的にはケガをしなくて良かったです。(新記録の瞬間、チームメートが祝福してくれたが)普段はなかなか言葉でコミュニケーションはできないですけど、こういうときにチームメートが熱い思いを表現してくれて、普段は感じられない言葉では分かり得ないものがあって、僕も熱くなりました。

 まずは一緒にシアトルにいる妻・弓子と一弓(愛犬)に感謝したいと思います。それから両親や友達にもお礼を言いたいです。

 あと残り最高でも10打席になると思いますので、1球1球、1打席を大事にしたいと思いますし、僕にとって最高の野球シーズンの最後を、しっかりとした形で終わらせたいです。(プレッシャーについては)この前ホームスタンドでプレーしたときはすごくプレッシャがありましたし、胃が痛くなった程度のことはありましたが、それ以外のことはなかったです。

 チームは僕のいる4年間で1番悪い成績でしたが、これだけモチベーションを保って野球ができたのは、シアトルの熱い声援があったからだと思っていますし、4年目にしてまたこの町が大好きになりました。


引用B 10年前から狙った大記録=イチロー
 日本でも、米国でも、誰一人として登ったことのない高みに立った。第1打席に強いダウンスイングで弾ませた打球が三塁手の頭上を越えて左翼へ。タイ記録の年間257安打目はイチロー特有の当たりだった。続く第2打席は中前へ抜けるクリーンヒット。「最初の(打席の)方が重かった。背負っているものが…。重いものが抜けていくような。いろいろな感情があった」。本人にしか分からない重圧の大きさが想像できた。
 ベンチから飛び出したナインに手荒く祝福された。「監督、コーチ、みんなが出てきてくれるなんて…。試合が終わってビールをかけられることも考えもしなかった」と驚いた。ロッカールームでも孤独を貫き、いかに安打を打つかだけを追求してきた。その背中を見てきた同僚たちは、歴史の瞬間に触れたことを幸運に思った。総立ちの地元ファン、84年前の記録を明け渡したシスラーの遺族たち−。自ら「大リーグでは一番体が小さいぐらい」という大打者が、幸せを運んだ。
 「257」の数字は10年前から頭にあった。日本記録の年間210安打を放ったオリックス時代の1994年。当時の日本の130試合から考えて、「このペースであと32試合あれば、できるのかな」と大リーグの162試合を既に想定していた。恐ろしい男だ。モリター打撃コーチが「イチは満足することが決してない」という通り、常に上を見る。向上心と言い換えていい。
 実際、感動的な新記録達成の後、第4打席には冷静に遊撃内野安打で上積み。次の目標を問われると、「次のヒットが目標。これで終わりじゃない。もちろんですよ」とひょうひょうと言ってのけた。

引用C 大記録達成の瞬間を振り返る 一問一答(毎日新聞)
 【シアトル(米ワシントン州)野村隆宏】自ら目標とし、周囲も期待した数字を上回ったことで、イチローは肩の荷を下ろし、試合後はリラックスした表情を見せた。
 球団職員が打ち切ろうとするのを、イチロー自身が希望して約30分間に及んだ記者会見では、「僕の野球人生の中でも最も熱かった」と、記録達成の瞬間を振り返った。一問一答は次の通り。
 ――大記録を達成した心境は。

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10月03日(日)
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