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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■障害年金受給者が少ない不思議
 Xさん(39)は大学生だった20歳の時、事故で障害を負った。国民年金に未加入で障害年金を受け取らずに今まで生活してきたが、救済策はあるのか。
 現在、20歳以上の学生は国民年金への加入が強制だが、91年3月以前は加入しても、しなくてもよかった。ただ、未加入中にけがや病気をしても障害年金は出ない。その救済策として05年4月から「特別障害給付金制度」が始まった。
 対象は91年3月以前の学生(大学、短大など)と、86年3月以前に会社員の配偶者で専業主婦(主夫)だった人(現在の第3号被保険者)などだ。未加入の間にけがや病気をして医師の診察を受けた「初診日」があり、障害の程度が1、2級の場合に受給できる。障害基礎年金などを受給できる人は対象外だ。
 第3号被保険者は86年4月から始まった制度。現在は保険料を納めなくても基礎年金を受給できるが、86年3月以前は学生と同様に任意加入だった。
 受給額は来年度から1・4%アップされ、1級で月5万700円、2級で月4万560円。受給者は約8000人だが「制度が知られておらず、未請求者がたくさんいる可能性もある」(社会保険事務所)という。過去にさかのぼって受給できないので、対象者は早めに市区町村に届け出た方がいい。
 現在、学生は強制加入だが保険料未納の場合は障害を負っても障害年金を受給できない。公的年金には老齢年金だけでなく、家族に残す遺族年金、事故や病気に備える障害年金−−の三つの機能がある。保険料(来年度月額1万4660円)を払えなくても、就職後に「出世払い」できる学生納付特例制度もあり、届け出をしておけば障害年金を受け取る資格を得られる。この春、学生になる人は忘れずに手続きしておきたい。【中西拓司】=おわり
毎日新聞 2009年3月26日 東京朝刊
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03月15日(月)
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