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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■高橋初のメダルに輝く
2010年2月20日 毎日
◇地元倉敷、笑顔いっぱい
「私たちの誇りです」。バンクーバー冬季五輪で19日、初の男子フィギュアスケート銅メダルを獲得した高橋大輔選手(23)。地元の倉敷市では共に練習した仲間や後輩、住民らが惜しみない賛辞を送った。
「すてきだったよ。おめでとう」。高橋選手がフィギュアを始めた倉敷フィギュアスケーティングクラブ(倉敷FSC)の佐々木美行監督(53)は、勤め先の小学校の職員室からメダル獲得を祝った。小学生のころ、勢いよく滑っては転ぶ「大ちゃん」の姿が目に焼き付いている。「本当に楽しんでいる表情だった。世界中を感動させてくれた」と喜んだ。
高橋選手が卒業した倉敷翠松高校では、恩師や後輩たちが体育館の大スクリーンを前に歓喜に沸いた。
2年時の担任、間野京子教諭(52)は、トリノ大会(06年)後の同窓会で、高橋選手が「次のオリンピックのお土産はメダルです」と冗談半分に語った言葉を覚えている。「目標を達成したのでゆっくり休んでほしい」とねぎらった。3年時の担任、武部勝彦教諭(52)は「物静かで穏やかな生徒だったけれど、内にすごい闘志を持っていたんですね。滑り終わった後の笑顔がよかった」と興奮した様子で話した。
同校3年の大熊奈生子さん(18)は倉敷FSC、同高スケート部の後輩。「一緒に練習させていただいたことが幸せ。4回転は失敗したけれど、『挑戦したい』と話していたから、悔いにはならないと思います。メダルの色は関係なく1位の価値はある」と表情をほころばせた。高橋選手にあこがれて同校スケート部に入ったという2年生の河野有香さん(17)は高橋選手の演技終了後に思わずガッツポーズし、声をはずませた。「4回転の後は全てうまくまとめた。感動しました。先輩は私たちの誇りです」。【井上元宏、石井尚】
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毎日新聞 2010年2月20日 地方版
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社説:高橋初メダル 自分の道、貫き通した
2010年2月20日東京新聞
バンクーバーからの朗報が続く。今度はフィギュアスケートでメダルを獲得した冬季五輪の日本勢。緻密(ちみつ)に練り上げた技という「日本らしさ」を存分に生かした快挙をたたえたい。
バンクーバー冬季五輪の日本勢が熱い。十八日(日本時間十九日)には高橋大輔選手が、フィギュアスケート男子で銅メダルを獲得した。日本選手が初めてオリンピックのフィギュアスケートに出場したのは七十八年前。長い挑戦の歴史の中で、男子がついに初のメダルを得たのだ。強豪ひしめく大激戦をくぐり抜けて、二十三歳のエースが新たな道を切り開いてみせたのである。
今大会は既にスピードスケート男子・500メートルで、長島圭一郎選手が二位、加藤条治選手が三位に入っている。前回のトリノ五輪は金メダル一個の獲得にとどまったのを考えると、大会半ばで三個のメダルはなかなかの成績だ。スケート以外でもあと一歩という入賞があった。確実な前進を感じさせる健闘と言っていい。
高橋選手のメダル獲得をあらためて振り返ってみると、まず感じるのは完成度の高さだ。いわゆる天才タイプとはやや違うように見える。最初からずばぬけた技術や華やかな表現力を持っていたわけではないが、じわじわとすべての部分で着実に力を蓄えてきた。その結果、どこにも穴のない、ほぼ完ぺきに練り上げられた演技が生まれたのである。果てしない努力や地道な試行錯誤の積み重ねをいとわない気質を持つ、日本スポーツ界ならではの緻密な取り組みが世界の天才たちをしのぐ結果をもたらしたとも言えるだろう。
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02月22日(月)
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