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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■何が間違っているのか
 日本は世界第二の経済大国であり、2008年には4人のノーベル賞受賞者を出せるようになった科学や技術の底力をもっている。あと10年もたつと、希望すれば自分のすべての遺伝子情報が約10万円くらいで数分のうちにわかる時代が来るのも夢ではない。
 しかし、研究や技術の進歩よりはるかにすごいことがある。それは、万巻の書物に匹敵する遺伝情報を極微の空間に書き込み、1分1秒の休みもなく、正確に解読している大自然の不思議である。
 この大自然の偉大な働き(サムシング・グレート)に感謝して、日本人は古来より「お陰様」「有り難い」「もったいない」「いただきます」という言葉で表現してきた。これらの言葉は、外国語では簡単な単語に翻訳することは不可能である。
 このように、大自然の恵みを実感し、それに対して感謝を捧(ささ)げてきた日本人が、経済力と科学技術力を、いま手にしている。
 日本人自身がまず、金や物などに重きを置く現在の価値観を見直し、目に見えないもの、心、命、魂、サムシング・グレートなどに対する価値観を取り戻すことが必要である。それには、そのための教育が大切である。
 世界で困っている人、恵まれない人に自分のできる範囲で手をさしのべようではないか。他の人々に役立つ喜びは、人間の本性に含まれており、心躍る経験である。
 それができれば、日本のみならず世界を覆っている不安や閉塞(へいそく)状況を打破する突破口がひらく。そして、21世紀は日本の出番が来ると思い、そのようにしたいものである。(むらかみ かずお)

01月31日(土)
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