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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■<ニート調査>8割が就労経験があった。
ギー使用ですむ。また、採掘を必要としないことから、環境破壊の源の一つを完
全に絶つこともできる。米国、イタリア、そしてスペインでは、リサイクル用電
気アーク炉が、全鉄鋼生産量の半分以上をまかなっている。
人口が安定し、成熟した工業国では、必要な鉄鋼のほとんどを、比較的容易にく
ず鉄のリサイクルによってまかなうことができる。なぜなら、経済の中で使用さ
れている鉄の量が基本的に一定だからだ。家電、自動車、建物の数は全く増加し
ないか、増加してもわずかである。
しかしながら、工業化が始まったばかりの段階にある国々では、インフラ――工
場、橋、高層ビル、または、自動車、バス、電車を含む輸送手段――の構築を必
要としており、リサイクルにまわす鉄はほとんどないのである。
だが経済のしくみが改まれば、それまでの鉄鉱山をしのぎ、電気アーク炉を擁す
る小規模製鉄所(ミニミル)が台頭してくるだろう。電気アーク炉のあるミニミ
ルでは、くず鉄を効率的に鉄鋼製品へと仕上げることができるからだ。
そして先進工業国では、天然原料よりもまず、それまでの経済活動で蓄積されて
きた材料に頼るようになるだろう。鋼鉄やアルミニウムなどの金属の場合なら、
利用する過程で生じる損失もごくわずかだ。適切な政策がとられれば、金属は永
久に利用され、再利用されうるのである。
建設業界でも近年、古い建物を解体する際、後で建材を再利用できるよう分解す
るようになっている。例えば、米国最大の総合金融サービス企業「PNCファイ
ナンシャルサービス(本社:ペンシルバニア州ピッツバーグ市)」が、ビジネス
街に建っていた7階建てのビルを解体した際、主に発生したのは、2,500トンの
コンクリート、350トンの鋼鉄、9トンのアルミニウム、そして天井用発泡タイ
ルだった。
このうち、コンクリートは粉砕され、公園になる予定の現場に埋められた。鋼鉄
とアルミニウムはリサイクル。天井用タイルも製造業者の元に戻され、リサイク
ルされた。この一連のリサイクルで、およそ20万ドル(約2,400万円)の廃棄処
分費用を節約したことになる。建物をただ取り壊すのではなく分解していくこと
で、使われている材料のほとんどがリサイクルできるのだ。
ドイツでは、また最近では日本でも、自動車、家電、事務機器などの製品を、簡
単に分解して部品をリサイクルできるようにデザインすることが義務付けられて
いる。日本では、2001年5月、家電リサイクル法が国会で制定されたが、この法
律は厳しく定められたもので、洗濯機やテレビ、エアコンなどの家電製品の廃棄
を禁じている。
消費者は、リサイクル業者に廃棄処分費用(冷蔵庫1台に対して約7,000円、洗
濯機1台に対して約4,000円にもなる)を支払う形で、家電のリサイクル費用を
負担しているため、家電製品をより安く簡単に分解できるようデザインすること
が強く求められているのだ。
中でもコンピュータは、技術が進歩するにつれ、わずか数年で時代遅れとなって
しまうため、エコ・エコノミーを構築するためには、すばやく分解・リサイクル
できるようにすることが最優先課題である。
また、材料のリサイクルだけでなく、飲料容器などの再利用を促進する対策もあ
る。たとえば、フィンランドは清涼飲料への使い捨て容器の利用を禁止し、カナ
ダのプリンスエドワード島は詰め替えできない飲料容器を一切使わないことに決
めた。どちらの場合も、埋め立てごみの発生量は急激に減っている。
何度も使えるガラスビン1本を詰め替えるのに必要なエネルギーは、アルミ缶1
本のリサイクルに必要なエネルギーの約10パーセントにすぎない。使用済みビン
1本を洗浄、殺菌し、ラベルを貼り直すにはさほどエネルギーを要しないが、融
点が摂氏660度のアルミ缶をリサイクルする過程では大量のエネルギーを必要と
するのだ。
再利用できない容器の使用を禁止すれば、三方で利点が発生する。「材料とエネ
ルギーの使用量」「ゴミの発生量」「大気と水質の汚染」が同時に削減できると
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06月30日(土)
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