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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■余    録
 2月17日に記述した日本国債の格下げについて補足しておこう。Aa3から1段階引き下げA1になるとチェコ・ハンガリー並みの信用、2段階引き下げのA2にかると、ギリシャ、南アフリカ並みの信用というから困ったものだ。この信用の大幅な下落は、富士山が爆発する火山性地震であるといわねばならない。
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 1月も倒産の多い月だった。「帝国データバンクが発表した1月の企業倒産は件数で前年同月比19.3%増の1620件」(2月16日 毎日)で戦後最悪であるという。1月11日にも記述した特別保証制度を利用したにもかかわらず、倒産した企業が1620件中515件(32%)も占めている。この割合も過去最高となっている。
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 2月12日少子化に関連して、結婚しない(結婚できない?)女性が16.8八%、結婚しても子供を産まない(産めない)女性が13.2%になるとの推計を書いた。この推計は、労働省の人口問題研究所のもので、今までの4回の調査で当たったことがない。よって、この推計より悪くなる可能性が十分にある。
 1997年1月からこの日々の映像を書き始めて、6年目に入った。毎年この少子化の問題を数回記述してきたので、おおよそ20回あまり書いたような気がする。これらの記憶を少々辿り、かつ、2月6日・7日の日経の「なぜ止まらぬ少子化」も一部参考にして、この少子化の問題を記述してみたい。
 少子化の第1の原因は、一定の年齢に達しても結婚しない人(結婚したいとは思っているが出来ない人)の激増ぶりである。この統計的なデーターは、昨年の11月7日に記述したので再度引用してみよう。先ず、25歳から29歳までの未婚率は次のとおりだ。
    男性 69.3% (95年調査では66.9%)
    女性 54.0% (95年調査では48.0%)
 男性の場合ならまだ良いとしても、女性で25歳から29歳で50%以上の人が未婚であるから大変なデータ―であると思う。
 次に30歳から34歳の未婚率は次のとおりで、前回の調査より一気に上昇している。
   男性  42.9% (95年調査では37.3%)
   女性  26.6% (95年調査では19.7%)
 このデーターは驚くべきことだと思う。30歳から34歳になっても、女性の4人に1人以上が未婚なのである。更に加筆すれば、35歳から39歳の男性で25%、女性で13.9%が未婚との統計となっている。(昨年10月31日の国勢調査の確定値から引用)これらの未婚率の統計から、2月12日に記述したように、1985年生まれの女性(現在17歳)の未婚率が16.8%に達するとの推計になっている。
 男性の未婚について少々記述したい。30歳から34歳で42.9%が未婚で35歳から39歳で実に4人に1人が未婚と言う驚くべきデーターなのだ。都市部へ行くと更にこの未婚率が上昇する。なぜだろう。少々総論となるが「問題の根っこにあるのは、若者の自立を支援しようという発想が、社会全体に乏しいことだ」(2月6日 日経・宮本千葉大教授)細部は省略するが、同教授の指摘は出生率の高い国は、職業訓練や住宅確保など若者に対する社会的自立支援策が充実していると言う。考えてみれば、住宅コストの高い都市部にあって若い夫婦の住宅の支援策は皆無に等しい。都市部は、この経済的な側面が未婚者を増加させている一因であることは確かである。
 農村部へ行くとどうか。日本全国の統計では、前記したとおり35歳から39歳の男性で25%が未婚となっているが、これをはるかに超えている集落がいくらでもある。私が知っているAという集落は、100軒中33軒にお嫁さんがいない。男性の年齢は35歳から50歳である。長男が35歳から50歳であるので間もなく両親はいなくなる。これが1つの国であれば、間もなく人口が半分に減少する。この集落のことを思い浮かべると、日本の未来を見るような錯覚に陥る。この農村部に独身の男性(お嫁さんが来ない)が多いことに関して、集落の関係者と話す機会も多くあった。この日々の映像に何回となく記述もした。ここでこの問題をダラダラと記述するつもりはない。ただ1つだけ記述すると、お嫁さんが来ない農家の長男は、一般的に個(自分の考え・個性)が乏しいのである。

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02月28日(木)
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