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13匹目のバナナフィッシュ
by サキ
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■茉莉花--【アンドロイドは源氏絵巻の夢を見るか】三ノ宮
もちろん、この従者が答えるはずがない。それはいい。これは自分に与えられた試練なのだから。
「ご苦労だった。下がってくれ。明日、この茶の礼は三ノ宮殿にお伝えしなければな」
ぴくり、とサクの眉が動くのを、ゲンコウは見逃せなかった。
「いや、すまぬ。サク、お前にも礼を言わねばなるまいな。なかなかの茶である。まこと心が安らぐようだ。ありがとう」
とんでもございません、と神妙に頭を下げたサクだったが、再び目線を上げた時、その瞳は微笑んでいた。
「おやすみなさいませ」
「おやすみ」
従者が下がり、やがて障子から漏れる灯りが小さくなった。十一の月の末。緑の星の若き春宮ゲンコウの心の中。とあるリストからひとつの名前が消されることとなった。
01月18日(金)
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