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13匹目のバナナフィッシュ
by サキ
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■神様の子
「子供はやたらとでかいものが好きだからね。よくわからない絵を描いて、それから走り回って、このくらーい大きいの! とか言ったのを神様が具現化したんだと思うよ」
おう、思うだけなら自由だね。
「しかし、なんでまたキノコなんかに興味持ったの?」
「面白いじゃん。菌類すごいよ」
うん、面白いのは確かにね。
「でもさ、一番メルヘンなのって、ベニテングダケだよね。赤くて白い水玉ついてて、アリスに出てきそうなザ・メルヘン・キノコ」
あたしは、あのフォルムは結構好きだけど。猛毒キノコだって知ってるけれど、いつか自生しているのを見てみたいと思う。
「あれ? キノピオって、逆配色だっけ?」
また変な方へ行った……。
「でも、なんでかわいい我が子の作品を日陰で生きるものにしちゃったのかな。もっと輝かしくお日様の下で生きるようにしたらよかったのに」
「子供の図工の作品額に入れるタイプの親じゃなかったんだな」
「あれ、大人になってもまだ実家にあったりするんだよね。恥ずかしい」
「あれ? そのタイプ?」
ノーコメント。
「でも、やっぱり子供が親を越えるのはダメなんだよ、神様的に」
「林檎食べるのも、火を使うのも許さなかったくらいだもんね」
「それ、別の神様じゃない?」
いいじゃん、細かいことは。
「ま、なんだかんだ言っても、ひとは神様に愛されたってことかな」
「そうなの?」
「どんなところにあっても、ひとはそれを探求して、見つけ、驚嘆することができるからさ」
05月09日(木)
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