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ひぽこんコラム
by 和田
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■さよなら歌舞伎町
 昨日、ものすごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい面白い映画を見ました。

 タイトルは「さよなら歌舞伎町」。

 まぁ、夜は昨日は落ちこんでいたのですが、昼間はこれ見て、うおおおおおおおおおおおおおおおおお!となっていた。ジェットコースターのような和田です、はい。

 この映画、最初、ユキさんがフェイスブックで、この映画に出ている韓国人俳優さんロイさんの舞台挨拶の司会をやる、司会なんて初めて、どきどき。。。みたいなことを書いてて、そのロイさんとやらの写真を見たら。。。。

 うひゃあああああああああああああああああああ!

 イケメンっ! イケメンじゃっ! ということで。ええ。ソッコーで行ったんですわ、映画。ちょうど安い水曜日だったし。ええ。イケメンには迅速行動を心掛けております。

 で。見始めた。

 この映画、大久保のラヴホテルを舞台にした群像劇。

 何組もの色々事情ありのカップルが出てくる。

 最初に出てくるのは前田なんとかちゃんというAKBだかのアイドルちゃんと染谷将太なんだけど、この前田なんとかちゃんは何ひとつ面白いところのない子で、こういう子のマネージャーに言いたいのは「汚いとこ見せなきゃ、きれいなところは引き立たないんだよ」ってことだ。

 ええ。綺麗なだけで終わろうとしてて、無理があったな、この配役。しかし、実際には映画館にはこの子目当てのオタク男子ばかりが集ってて、なんかなぁとさみしくもなった。

 ストーリーはここにがっちりある。

 ラヴホテルの1日が舞台だから、そこで色々起こるんだけど。。。

 本当はお台場の高級ホテルで働きたかったのに、落ちて、ラヴホで働く、その前田なんとかちゃんの恋人役の染谷くん。働いてたらいきなり妹が「AV映画の撮影で、女優役で来ちゃってびっくり」とかある。

 でもこの妹が、震災に遭ったという設定になってて、セリフでバンバン言うんだよねぇ。胸にずしずし来たよ。

 「お父さん、除染の仕事してるけど、あんなの1日やっても1万円にもならなくて、働けるのは20日。お母さんはかまぼこ工場にパートにいってるけど大したことならなくて、お兄ちゃん、甘いよ」とか。

 「震災から半年で東京来て、あたし、びっくりしちゃった。だってもうみんなふつうに暮らしてるんだよ? ああ、絆とか言ってたのにみんな忘れてるんだなって」とか。

 すごい。すごい。リアリティで。んで、その子は専門学校行く金のためにAVやってるんだ。そういう設定。

 「いままでユニクロの服だって迷ってお店ん中うろうろしたけど、今は1万円の服だって買える。お金って大事だね」とか。

 さらりとこういうセリフを言わせて、社会問題を際立たせるんだよおおおおおおお。決して説教臭くなく。

 すごい。そういうところがすごい。

 でも、そういったその子が、数分後にはAV映画の設定で、おっぱい丸出しで、もまれて、あえぐ。

 すごい映画だよ〜〜。

 いちばん目を引かれるのは、その、イケメンのロイさんじゃなかった、残念ながら。

 ロイさんの恋人を演じるイ・ウンウという女優さん。ロイさんには秘密で、実はデリヘル嬢をやってる。もう、すごい体当たり演技だ!

 おもいきり濡れ場シーンやりまくりっ!

 しかし、その濡れ場シーンで泣かせる。

 本当は純粋な男にプロポーズされたり。あと、乱暴な男に殺されかけて、でも、その乱暴な男が実は何もかもダメな、会社で迫害されてるような男で。。。。その男たちを彼女は優しくする。まるで母のように抱きしめて、愛してあげる。

 その姿が泣けて泣けて泣けて。エロなのに泣ける。彼女の美しさ、気高さ、強さ、本当にすばらしい。イ・ウンウ。これからこの人の名前を見たら、ぜったいに全部映画を見たい、と思う。

 そして、そういう悲しい哀れな男たちが、なんというか、ぽいっと捨てられなくて、最後には彼女に「ありがとう」と言って去っていけるのです(ネタバレごめん)、そこがいいのです。そこが、この映画の優しさ、この監督の優しさです。


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02月19日(木)
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