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ひぽこんコラム
by 和田
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今日は「レポ」のライターである肥沼さんに頼まれて、肥沼さんがやってる新宿のバーで、都知事選に出た家入さんとの座談会というのに行った。
思っていたより人がいて、私を入れて総勢6人。
+編集(座談会は家入さんのメルマガ用で、メルマガの編集者)と肥沼さん。
「家入さんがやっている、シェアハウスを作るといった居場所について座談してください」と言われて。。。
居場所???
すると、みんなベラベラしゃべる。ちょうど、不登校の子どもと親を対象にした新聞の人とか。いわゆる、下世話にいうとオネエである、しかし女性として生きる、東大卒という女性とか。色々な人がいて、みんなすごく自分のことをしゃべるしゃべる。
へ〜〜〜、とか聞いてしまう。座談会とかって、常に私は聞く立場の人間だから、こういうときにしゃべるのはうまくできない。
それに、今回の座談会の主役はその、オネエだったのが女性として生きる方が主役となってるのが読み取れるから、もう、余計なことは言わないがいいと、合いの手ぐらいしか話さなかった。おそらくメルマガはそれで進められるであろうし。私がライターなら、それを軸にする。あとのは割愛だと思う。
でも1つだけ。家入さんがツイートしてた「農村に移住して若者たちと起業する」みたいのが知りたかったので「それも居場所として新しい開発?」と聞いたが、まだぜんぜん漠然としてて何も進んでないらしい。なんだ。つまらん。
そして家入さん自身、その、元オネエ女性の体験談に夢中になってるのが伝わってくる。他の人の話はどうでもよさげに。うん、そりゃそうだ。それがいちばん分かりやすく面白い。
ここで私が「48歳、お金も仕事もない、居場所どこの問題じゃないので移住します」などと言うても そんな面倒で分かりにくいものはパス、だよな、パス。
世の中は分かりやすい差別や、分かりやすい居場所のなさ、分かりやすいダメさに集中する。
分かりにくい、見えにくい、実はすごくたくさんいる、たとえば私とか、私の友達で、仕事も辞めて介護に精を出してるけど、親が死んだ後はどうなるんだろう? そういう人の居場所は?
みたいなことには目はあまり向けられない。
しかし、これから、それ、すごい問題になるはずなんだけど。。。今、シングルの子どもがものすごい数、介護をしてるから。今は親の年金で食べてて、でも死んだらなくなり、家はあっても仕事はない、という人があふれる。社会からも離れてしまい。。。みたいな。
あと、私もそうだが、私の周りには失職した40代後半女性が意外と多い。こういう人の居場所は?
若者たちにはシェアハウスだのなんだのあったりするけど。。。そういう家入さんみたいのがやってたり。。。。でも、人と住むなんて面倒な40代後半のわがままなオバさんたちの居場所は見つかりにくいのだ。。。
あああだから。。。。田舎。里山。それを思う。
逆に、元オネエのその方も「私みたいな人間は老後に困る。自殺するしかなくなる」と言うてたが、そういう人も里山へ。田舎へ。農業をしながら、細々生きるという道はどうなんだろう?
そう思った。社会に認めてもらえない。社会から差別される。と彼女はさかんに怒っていたが、それはそうなんだろうが、いや、それは都会という場だからじゃないのか? 誰もあなたのことを知らない田舎へ行くのはどうか? と思ったけど、言わなかった。。。
みんな、なんか、都会に生きることでの居場所探しに終始してるのかもしれない、と今日思った。
居場所は都会だけじゃないんだよな、と思った。
思ったけど、自分もまだ思い切れないわけで。ええ。
戸隠からは連絡こないわけで。ええ。
それにしても新宿ゴールデン街というところに初めて行った。今日集まった人達はみんなそこで飲んでる人たちらしい。飲んでる人たちは、そういうところに集ってお話するのが好きらしい。知らない人と巡り会って話すのが好きらしい。世の中には色んな人がいるものだ。。。
04月06日(日)
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