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ひぽこんコラム
by 和田
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■すげええ、この人
レポで会ったライターの壇原さんからのメール転送です。

 ↓


ノンフィクション作家の檀原です。いつも応援して頂き、本当に感謝しております。
(このメールは名刺や連絡先の交換をさせて頂いた皆様に、BCC でお送りしております)

年明け早々で恐縮ですが、2月から3月にかけて実施するプロジェクトへのご支援のお願いです。

2月〜3月の二ヶ月間、北海道南東部の浦河町で冬ごもりしながら、執筆活動することになりました。
この話、直接の動機となったのは、昨年5月のフロリダ取材です。

ビートニクス小説「路上(オン・ザ・ロード)」で有名なジャック・ケルアックの家が、作家が創作するための長期滞在施設になっているのを取材してきました。
プログラムに参加する作家は三ヶ月、ケルアックが住んでいた家を占有することが出来ます。その間の自己負担はなく、毎月800ドルの生活補助金が支給されます。

こうした施設は欧米および日本を除くアジア圏では当たり前となっており、「ライター・イン・レジデンス」とよばれています。
日本でもアートの世界では当たり前となっている「アーチスト・イン・レジデンス」の文筆版です。
現地で一週間取材して、自分でも体験してみたいと考えました。

前述の通り、日本にはまだ作家のためのレジデンス施設はないのですが、運良く北海道の浦河町が「テレワークモニター」という名目で、2ヶ月間、私を受け入れてくれることになりました。

この「テレワーク・モニター」というのは、浦河町の移住促進部門が管轄しているプロジェクトで、本来はSOHOワーカーを想定していたようです。
しかし私の書いたフロリダ取材の記事を、浦河町の関係者の一人が読んで下さったらしく「ライターやブロガーも応募資格に含めます」と言ってくださり、今回の話につながりました。
そういう訳で浦河町主催のプログラムですので、れっきとした公的事業への参加となります。
取材から実践へとフェーズが移行した形です。

しかし参加にあたり、滞在費や機材費が足りません。
そこでいま話題のクラウドファンディング(クリエイターのための資金調達サービス)に挑戦することにしました。
18万円の活動資金獲得を目指して、クラウドファンディングのCAMPFIREに応募しています。

北海道に一ヶ月 昔の文豪みたいに長逗留して新作を書きたいプロジェクト
http://camp-fire.jp/projects/view/890

*タイトルは「一ヶ月」となっていますが、実際の滞在期間は二ヶ月です。
(当初、浦河町に一ヶ月だけ滞在することになっていた名残です)

クラウドファンディングですが、資金獲得の期限は今月末までです。
つまりあと10日ちょっと。
現在9万4千円の資金が集まっていますが、正直な話、かなり厳しい戦いです。

ご存知の通り、クラウドファンディングは「オール・オア・ナッシング」ですから、目標額を満額集めないと意味がありません。
目標額をクリアしないと、1円も手元に入ってこないのです。

500円から5万円まで支援参加できますので、ぜひともご支援を頂けないでしょうか。
金額に応じてリターンをご用意しました。
(詳しくは上記リンクを参照してください)

ぜひともご支援頂きたく、心よりお願い申し上げます。

北海道滞在中の主な作業は今年の秋書き上げる新作の下準備ですが、取材が終了したまま寝かせている新作の短編も書きます。
また将来的に、何らかの形で浦河滞在の経験を作品として活かせないだろうか、という下心もあります。
また、このときの滞在の記録はネットマガジンである「マガジン航」ほか、いくつかの媒体で発表する予定です。

今後、日本でもライター・イン・レジデンスや助成金を獲得して書く作家が増えるはずだと、私は信じています。
(現にアートの世界や舞台芸術の世界では、それがスタンダードです)
まだ珍しいこの試みの実現に、ぜひ力を貸してください。
このプロジェクトが成功すれば、あとにつづく作家やライターが出てくるはずです。
これをきっかけに、不況にあえぐ日本の出版業界が少しだけ変化するかもしれません。

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01月20日(月)
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