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ひぽこんコラム
by 和田
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■キミを守るよ〜〜〜に秘められたナゾ
 今、ゼクのw ウエディングBGM100という特集の原稿をお正月からやっているんですが。。。

 気がつくと、J−POPって、今もマジで、キミを守るよ〜〜〜〜、とか、キミに出逢えて〜〜〜とか、歌ってんですよっ。

 マジかっ? と思うが、マジなんだな、これが。

 驚く。

 しかし、ふと、このJ−POPにあふれる「キミ」という表現。ふだんは使わないよな、と思った。使うとしたら、先生とか上司が生徒や部下に「ああ、キミねぇ」とか、そういう風につかわねか?と思って、なんか、見下してるかんじがしたからネット辞書引くと。。。

君(きみ)/お前(おまえ)
 
[共通する意味] ★同輩以下の聞き手に呼びかける語。
[英] you
[使い方]
〔君〕(代名)▽君の判断はまちがっている
〔お前〕(代名)▽お前に意見される筋合はない▽お前は先に帰れ
[使い分け]
【1】「君」は、やや気どった相手に対して距離をおいた言い方。
【2】「お前」は、やや乱暴な言い方。親しい相手に用いられる。

 と、出た。キミとオマエは同じだが、キミは、距離置いてるって。。。本来はオマエのが親しいって。。。

 じゃ。ここはJ−ラップの オマエと出逢えたオレ〜〜〜みたいの方が国語的に正しいんじゃっ!!

 キミを守るよ〜〜〜〜、キミがいたからオレは生きていけるよ〜〜と歌いながらも、気取り、距離を置いてる。しかも見下してる。

 なんたることだっ!!

 全国のうぶな女子たちよ!!

 あなたたちは騙されているのですよっ!

 キミを守るよ〜〜〜〜などと歌われてウットリしてはいけませんっ!

 若い子たちよっ!!

 と。。。。書いてから、いや、待てよ。ネット辞典てアテにならんな、と思って、金田一先生の国語辞典を引いたら

きみ―― 主君や目上の人に対する敬称。結婚披露宴の仲人挨拶や告別式の追悼の辞などの中で、軽い敬意を持って、その人を指す場合にも用いられる

 だって。

 えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!

 正反対じゃんっ!

 その解釈だと、キミを守るよ〜〜〜〜ってのは、実は部下が主君を守る歌じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。

 女王さまと奴隷。。。。

 いきなり、また、まったく別なシチュエイションが生まれて。えっと。なんだか、ちがう世界になっちまうな。うん。

 うううむ。どうやら元来の意味は目上の人への敬称だったのが、時と共に正反対の語になったのか?

 だとしても。どっちにしても。対等ではなく。

 奴隷と主君の間を行ったり来たりの「キミ」であり。。。

 どうしたって、甘い、王道ラヴソングの2人称にはふさわしくないわけでっ!!

 誰が一体、この、誤った「キミ」を使いだしたのだろうか???

 ユー、間違えてるよ。(ジャニーさん使いの、無敵の2人称で)

 
01月02日(木)
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