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ひぽこんコラム
by 和田
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■中野ブロードウェイ
オタクの聖地として名高い中野ブロードウェイだが、密かに弱体化が進んでおる。
と。中野に通い続ける中野パトロール隊長のアタシは知っているんだ。
弱体化は地下から始まってる。中野ブロードウェイの地下は知ってる人なら知ってるとおりに、３０ｃｍソフトクリームで有名なデイリーチコとか。安売り野菜の野方青果とか。中野の最下層な人々が夕方の値下げ時間にドッと群がる惣菜＆肉屋のザックザク宝屋とか（オレの御用達）。最近ではやたら日本語のうまいネパール人のお兄さんがやる雑貨屋とか（売れてない）。色々あるんだが、ここんとこ次々閉店。お茶屋さん、スッポン粉屋さん、そして布地のトーアが閉店してしまった。
中でも布地のトーアの閉店が痛い。
前も書いたけど、そこはかなりの広さで、あらゆる布が売っていた。店頭で端切れの激安売りなどもやっていて、私もよくそこで端切れを買っては、ズタ袋やウエストゴムのスカートを意味もなく何個も作ってきた。トーアはあの辺りの演劇の人やら、コスプレの人やらの御用達で、中野カルチャーを支えていたお店だったのに。それでもやはり布買ってなんか手作りする人なんて減っていたんだろうか？ 今年の春に突然、閉店してしまった。
そこから急速に中野ブロードウェイ地下の荒みが始まった気がする。トーアの跡地にはマッサージ屋が開店。さらにサンドラッグのお化粧品部門も閉店し、そこにもマッサージ屋が開店。続いてお茶屋、スッポン屋と閉店が相次いだ。
ほかに新たに開店してるのは何やら安いばかりの魚たたき売りとか。あんまり客がいない韓国食材屋とか。さらにまたマッサージ屋。そしてめがね屋。まったく魅力的ではない。
それにしても、もう、マッサージ屋はいらない。街中マッサージ、整体屋ばっかりやん？ しかもみんな下手くそ。いい加減な、資格もあるかないか分からないような店ばっかり。マッサージ屋の乱立にはうんざりする。あと、コンタクトレンズ屋と不動産屋も乱立してる。めがね屋もそうだ。ナンなの？ そんなに儲かるの？ わけ分からん。
とにかく、そんなわけで、中野ブロードウェイは密かに弱体化、荒みが始まっている。
それに気づいてない中野ブロードウェイの管理会社はバカだと思う。布地のトーアなんて、家賃を下げてでも居てもらわなきゃダメだったのに。中野文化を支えていたお店を居られなくしてしまったことのツケはすごく大きい。経営って損して元とる、ぐらいの気持ちじゃなきゃダメだと思う。
話題の場所、なんてのに胡坐かいてると、アッと言う間に衰退する。中野ブロードウェイよ。お前ら、ほんと、ダメだからな。
私は昨日、ものすごい荒みを感じ、ああ、このままだとダメだなと、確信したんだ。
中野オタク文化の聖地、なんていう称号は、瞬く間に消える。文化なんて、育てなければ終わるんだ。
09月03日(火)
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