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ひぽこんコラム
by 和田
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■The Gossip〜ゴシップのライヴ
昨日はゴシップのライヴに恵比寿まで行った。
ゴシップ。アメリカのバンド。
コレです、コレ。とにかく見てください。
そうです。まるでマツコ・デラックスのような。。。巨漢。女性です。そしてレズビアン。かっこいいドラマーはよく見えませんが、女性で、そしてレズビアン。
ボーカルの子はベス・ディットーと言いますが、前に取材したんですが、このパワフルなボーカルとは真逆にシャイで小声で話す子だった。
この身体でしょう?子こどもの頃はいじめられてね〜と言ってた。友達はあんまりいなくて、安いスーパーで安いカセットとか買って、音楽をたくさん聞いていたらしい。
そんなゴシップのライヴ。良かった!!! とても良かった! 最初の方こそ、今年最初の、久々のライヴだそうでなかなか調子でなかったけど、どんどん上り坂になって、最後のアンコールじゃ、なんかもう涙出てきちゃうような高揚のある、理想的なライヴだった。良かったよ〜〜。
なんかもう、この子は自分のコンプレックスをすべて糧にして、それをエネルギーにして放出する子だ。しかもネジ曲がることなく、それをまっすぐに放出できる子だ。ポジティヴに。なんら自らを恥じることなく。
そのまっすぐなエネルギーは人に元気を与える。
とにかくサービス精神にあふれてて、観客に語りかけて、コミュニケーションを図る。プロだ。そして優しい。どんなときも彼女の優しさがステージを支配する。
そしてそれを黙々と支えるバンド。いいバンドだなぁ。ずっと続けて欲しいし、ずっと続けてくれそうだ。
ベスちゃんはヌードになったりと、イギリスではその名のとおりにゴシップ・スター。去年ダブリンのデパートでは、彼女がお店の大きなポスターになってた。
女性の、しかもロックやポップ・スターなんかに求められるのはきれいで、痩せてて、そしてレズビアンなんかじゃないこと。でも彼女はその真逆。でもその真逆を全部さらして、あけすけなほどに表現して、それはときに粗野にも見える。でもその裏には彼女が乗り越えてきたものがあるし、見せることが彼女のコンプレックスを打ち破る方法だし、結果それは人を勇気づける。すばらしい。
彼女を受け入れるイギリスの音楽ファンもすばらしいなあ。
それにしても女性のシンガーに課せられた様々なことを乗り越えていく彼女に、女性の表現が手に入れた自由、みたいなことも考えた。朝さまが「日本は民主主義の国かと思ったら、社会主義みたいだった」と言ってたけど、アメリカも同じ。そんな中で彼女がこういう自由を手に入れて歌ってることにすごいなぁとしみじみ感じた。
昨日はけっこう落ち込んで行ったけど、元気をもらった。ありがとう、ゴシップ。音楽はすばらしい。
PULPのジャーヴィス・コッカーとライヴで歌うなんてのもありました。。なんかジャーヴィスが懐かしいなあ。。。
このライヴはミニスカで頑張ってます! 盛り上がってるわぁ〜〜。すてき〜〜〜〜。
音楽を愛してるなぁ、この子は。。。昨日はホールニューワールドなどのディズニー曲からティナ・ターナーからビキニキルからニルヴァーナからダフトパンクまで即興で歌ってたなぁ。なんかそういうのもうれしかったなぁ。音楽への愛を感じさせてくれるライヴは、すごく幸せだなぁ。
幸せをくれる子だ。。。。
新譜はソニーさんから。
Music For Men/ミュージック・フォー・メン
Gossip/ゴシップ
SICP-2539/アルバム/2010.1.6/\2,520(税込)

↑これ、ドラムの女性です。男前や〜〜〜。
そうそう。久々に。

お祈り〜〜〜〜。
02月09日(火)
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