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ひぽこんコラム
by 和田
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■傑作!
 きのうはEMIでノラ・ジョーンズの新しいアルバムを試聴させてもらったんだ。

 ノラ、ずっといっしょに音楽を作っていた恋人と別れて、新しい仲間たちと音楽を始めた。自分で歌を書き、自分の足で立ち、成長した。

 以前、ミュージックマガジンで、能地祐子さんがノラ・ジョーンズは「まかせ上手」って、絶妙な言葉で表現していたけど、まかせ上手を辞めたんだ。

 失恋したことで歌の陰影がより濃くなって、すごくいい。情景が思い浮かぶ。自分で自分の歌を追い求めて行ってる。しっかりと。

 そうやって女性シンガー・ソングライターたちは、ジョニ・ミッチェルも、リッキー・リー・ジョーンズも、みんな男=だいたいプロデューサーとかバックのミュージシャンとか共作者。。。と別れると一皮向けて成長する。

 が。ノラという「ぜったいに儲かる安心株」みたいな存在にしがみつく奴らがいる!! ジェシー・ハリスとか、そういうヤカラたち。そうそう、ノラで大儲けしてきたオッサンたち。

 オッサンたちは「オレらがいないとダメだろおお?」とでも言ったのだろうか? しつこくノラにまとわりつき、しつこく共作などをして、つまらない、以前のような、変りばえしない曲を書いて、アルバムをつまらなくしてしまった。

 ノラ、きっといい子なんだろう。断りきれなかったんだろう。でもここは断らなきゃ。それともEMIのアメリカのスタッフがバカなのだろうか? ここは断らなきゃ。

 せっかく彼女が成長するきっかけを、新しい一歩のすばらしいアルバムになるはずだった作品を、寄ってたかって壊してしまった。

 とは言え、大半以上はノラ一人で書いた曲。だからアルバムはいい。オッサンたちの曲は飛ばして聴けばいい。ああ。。。。だからダウンロードって便利なのかも? それは買わなきゃいいんだからねぇ。

 やはり作品に妥協はよくない。どんなにいい人でも、作品を作るときは鬼にならなきゃ。鬼になって「あんた、いらない」と言える人が傑作を作る。傑作の影では意外と泣いてる人がたくさんいるはずだ。

 傑作はそういう影も背負ってるからこそ、傑作なんだ。

 
10月10日(土)
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