ID:16853
ひぽこんコラム
by 和田
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■朝ちゃん
ステキぃ〜〜〜↓ 

(・・・今日発表された11月九州場所の番付で、朝ちゃんは西の横綱になってしまった。白鵬が東の正横綱。グスン。でも早く戻ってきて。待ってる待ってる待ってる♪)


朝青龍と日本の文化 特殊性に閉じこもるな=西川恵
 横綱朝青龍の巡業不参加問題以降、「日本の文化と伝統」を振りかざす論議のあり方に、私は腑(ふ)に落ちないものを感じている。先週もテレビ朝日の番組「朝まで生テレビ!」で、「“国技大相撲”に未来はあるか」の論議を聞いたが、相撲界を代表する「日本の文化と伝統重視」の意見は、心にストンと落ちなかった。
 私の思いを突き詰めるなら次のようなことだ。外国の文化や文物の摂取には積極的で、好奇心あふれる日本人が、逆に外国人が日本文化をわがものにしようとする時、なぜ閉鎖的になるのかということだ。
 朝青龍が巡業に参加せず、モンゴルでサッカーをやったことはまずいことだが、大統領から頼まれ、お付き合いで短時間ボールをけったのが実情のようである。不注意かつ軽率で、スポーツマンならどの国でも注意を受けるだろう。本来、伝統や文化とは関係ない出来事なのだが、「日本の伝統を理解していない」という議論にすりかわる。
 朝青龍の初土俵は99年。高校時代に明徳義塾高校に相撲留学で入学してから、約10年間どっぷり相撲文化につかってきた。優勝21回で、連続優勝回数7回は大鵬の6回を抜く第1位。この横綱に、いま「日本の伝統をきちんと教えろ」と声が上がる。相撲に素晴らしい実績を残してきた外国人にも、日本の文化と伝統はさながら理解不能な“秘儀”に仕立てられている。
 日本人は世界の中でも好奇心に富んだ国民だ。外国に積極的に出ていき、貪欲(どんよく)に外国文化を取り入れ、これを洗練させて日本独自のものへと昇華させてきた。これが日本の歴史の骨格を作っている。
 しかし逆に外国人が日本文化を取り込もうとすると、異国趣味のレベルで味わっている分には寛容だが、日本人と同じ“土俵”で競うようになると、ささいな失敗にも「日本の伝統文化を理解してない」となる。これは朝青龍問題に限らず、大なり小なり日本人の傾向のように思う。
 以前、離日前のある駐日大使にインタビューした際、「日本滞在中、日本人からよく“日本の文化は特殊で、外国人には難しいでしょう”と言われた。謙虚さからの言葉とは思うが、これは相手との間に橋を懸ける努力を放棄することでもある」と語った。日本人自身の中に「外国人には本当の日本の伝統文化は理解できない」との刷り込みがあるのかもしれない。
 世界中の文化は、それぞれの成り立ちがある。しかし、だからといって理解不能ではなく、外国人を含めさまざまな解釈が可能だ。外国人が新しい光を伝統文化に当てることもよくあることである。日本の文化の特殊性に閉じこもるのはやめよう。(専門編集委員)
毎日新聞 2007年10月27日 東京朝刊

 
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