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ひぽこんコラム
by 和田
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■アメリカン☆チョイス
 壁塗りや畳変えなどの臭い対策のため、ここんとこ2晩ばかり赤尾”REMライブでは偽ピカチュウ絵を振りかざしてライターのプライドをかなぐり捨ててた”美香先生の家に泊めて頂いておりました。しかし先生は昨晩はお出かけで、和田は勝手に漫画読破!久々に「高校生とかが主役〜」の少女漫画を読んで「いやぁ、やっぱり乙女ちっく世代には永遠に漫画は楽しいなぁ」と思いましたわ。「りぼん」や「なかよし」、「花とゆめ」、ちょい大きく(?)なってからは「ヤング・ユー」で育った世代ですから。ええ。ええ。
 で。漫画で明け暮れた2日間の最後に、赤尾先生の食卓の上にあった新元良一さん著の『アメリカン☆チョイス』を借りて来ました。
 新元さんはいつも『ダヴィンチ』で海外の本についての素晴らしいコラムをかいてらして和田はひそかにファンで、で、この本も出た時(3月)に「買わなきゃ」とか思っていたのに忘れていた本なのですが、これが面白い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
 内容は、9・11以降のアメリカについて、アメリカの作家たちに新元さんがインタビューされていくもので、本当に本当に本当にすばらしいです。ものすごく「目からうろこ」であり。「そうだよそうだよ」であり、「それを言ってほしかった」であり。うなづくこと1億万回。登場する作家さんたちに関しては、読書してない和田はほとんど知らず。ドン・デリーロくらいしか知らず。でもどの方もすばらしいのです。言ってることが。まだ全部は読んでないけど。もおお感動!
 中でもジョナサン・フライゼンという、「ニューヨーカー」誌が選ぶ「21世紀を担う作家20人」にも選ばれたと言う人に最も共感しました。あまりにも整然と、簡潔に、その通りだと思うことを言ってくれて、涙さえ流れてしまいました。
 特にすばらしかったのが
新元さんの「9・11を経験し、アメリカ社会全体が、”自分たちは危険に晒されている”といった感情を以前にも増して持つようになりました。そうした感情を、どのようにご覧になりますか?」という質問に、
「私は『愛(LOVE)』の対極に位置するのは『憎悪(HATE)』ではなく、『恐怖(FEAR)』だと考えている」
という部分!本当にその通りだと思いませんか?
 またグレイス・ペリーというアンダーグラウンドに人気の高い、かなり高齢な女性詩人がすばらしいことを言ってます。
「私が政治に関心を持つのは、人間がどのように生きるかを知りたいからです。男女がどのように社会で共存しているか。子供の生活とはどういうものなのか。そうしたことに考えをめぐらすと、自然に政治との関わりが生まれます」
 う〜〜む。これもその通りではありませぬか?とても納得しちゃいました。
 それからドン・デリーロが言ってた素晴らしいこと。
「言葉の力によって、目の前の世界が明らかになる。言葉により物事が定義でき、はっきりと見え、それらを理解できる一歩が踏み出せる。言葉を受け入れることで、自分の感情が理解できれば、感情により揺れ動かされるものも軽減される。あの9月11日の日に、多くの人が言葉を失ったのはきわめて自然なことだ」
これは、新元さんの「9・11当時、人々は作家の元へ行き、彼らの言葉による自己表現を期待しました。それは、どういう理由からとお考えでしょうか」という質問に対する答え。これってそのまま言葉を音楽に置き換えてもいいでしょう? 音楽は言葉だけじゃなくて、調べを持つから、言葉にならない思いさえも明らかにしてくれて、定義してくれ、理解させてくれる。だから9・11以降の様々な反戦とか反ブッシュとかの音楽の数々、それが作り手の本物の気持ちから出ていたら、なんと意義のあることか!!といまさらまたさらに強く強く思いました。ハゲちん、偉いでしゅ〜〜(と、またそこに行き付くのであ〜る)。
 とにかく素晴らしい本っす。ぜひぜひ、お読みください。新元さん、さらに大ファンになっちまったなぁ〜〜〜。うふ〜〜。ファンレターでも書こうかなぁ?(出た!ミーハー魂っ!)
PS:マーマーズにアップされてた「Q」のハゲちんミニインタビューでのこのコメントが好き。ブロック・パーチー!そうだよね。うん、うん。
Q: And the rest of the bill?

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05月27日(金)
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