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東京の片隅から
by はる
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■トーキョーは夜の七時、リオは朝の七時
リオデジャネイロパラリンピックの閉会式を見る。オリンピックの閉会式がいわゆる伝統的な「日本らしさ」を外し、今の日本を前面に打ち出したものだったので、パラリンピックも同じ方向性で行くのかと思っていたら、やはりそうだった。
原宿系やテクノポップなど、今時の「クール・ジャパン」を前面に出しながらも、お遊戯会ではなく障碍はあってもあくまでプロのダンサーを中心にした構成は、パラリンピックのコンセプトにあっていたと思う。そして音楽。ピチカート・ファイブの「東京は夜の七時」への椎名林檎の返歌「トーキョーは夜の七時、リオは朝の七時」。良かった。まさかここでこの音楽が流れるとは思わなかった。

午後、秋葉原の書泉ブックタワーに「新井素子×大森望」のトーク&サイン会を見に行く。共著で何か出たというわけではなく、「星へ行く舟」シリーズ新装完全版発売記念で、大森さんは司会的な立場。トークの内容はデビュー当時の話や昔のSF界隈の話など。以下箇条書き。
・コバルト文庫は校閲がなかった
・連載されていた「高1コース」は先にイラスト竹宮恵子さんが決まっていて、イラストのレイアウトも原稿依頼時に決まっていた、そのレイアウトに合わせて文字数を調整して書いていた。イラストが三角形のところは当然一行ごとに文字数が変わる
・SF界隈の編集者は基本的に変人。原稿用紙時代は渡した原稿(500枚)を目の前で読まれる羞恥プレイも
・昔のSF界隈では素子さんはアイドル、SF大会でキャットテイルを連れた素子さんを見かけるとみんな見に行く
・色紙にイラストを描いていたのは自分が最年少だったときの名残(座右の銘を年上の人に書きにくかったので)
・デビューが早かったので後輩ができてもできてもみんな同世代
・星新一のファンクラブ「エヌ氏の会」に行くと親戚の集まりに姪っ子が来た状態(あら〜大きくなったのね〜的な)
・自分の手書き原稿を1000枚(「・・・絶句」のこと)ワープロで清書したらブラインドタッチができるようになった。みんなにもお勧め
・テレビを触るとなぜか壊れるので触っちゃいけないと旦那様に言われている、地震の時は不便
・ここ半年でガラケーでメールが打てるようになった、次の目標は写メを送ること
・AI碁ソフト「アルファ碁」(素子さんご夫妻は碁を打つそうです)がプロ棋士に勝ったとき、自分は星新一賞の授賞式にいて、会場がすごく盛り上がった。旦那様は有楽町の日本棋院にいてお通夜だったとのこと(笑)
・AIが書いた小説?が星新一賞の第一次選考を突破したことについて、でもあれは人間がずいぶん手を入れてるから、AIが小説を書くのはまだまだ無理ですね(断言)とのこと

しかし素子さん、年を取らないなぁ・・・昔の著者近影とほとんど変わらないんじゃなかろうか。
それにしても素子さんのファン層は著者と同世代がほとんど、私なんか若い方かも()そんな中、今回初めて「星へ」シリーズを読んだという人が来ていて、会場の拍手を浴びる。うん。もっと若い人も読むべきだと思うよ。今巷に溢れているライトノベルと一緒に並んでいても遜色ないし、魔法も露出度高めの美少女もイケメンハーレムも出てこないけど、でも女子に限らず中高生が自分の人生どう生きたいか考えるときに指針になると思います(大げさだな・・)
09月19日(月)
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