ID:1656
つれづれなるいるか
by 渡河いるか
[179948hit]

■…という夢を見たのさ。
ある人から、手紙をもらったんだ。

もらったのは数日前だったのに、気づいたのはついさっきだった。
っていうか、手紙というより、何かの紙の裏に走り書きみたいな感じだったから。
捨てようと思って中を広げなければ、気づかなかったかもしれない。

手紙の主に電話しようかとも思ったけど、長くなりそうだったから思い切って家を訪ねてみた。
一度しか行ったことなかったけど、なんとか迷わずにつけて一安心。

で、ついたんだけど。
きておいてなんだけど。

ここって、こんな風景だったっけ…?

近くには線路があって、周りにはプレハブみたいな低い建物がたくさんたってる。でも、なんだか人通りが多くて、特に学生がたくさん歩いている。気がする。

まぁいいか。
気にしないことにして、インターホンを押した。

旦那さんが出てくるだろうか。
そう思っていたら、出てきたのは見知らぬ若い男性。

…誰?

「あの、ここって…」
表札を見直しながら、知人の名前を伝えてみる。
男性は、どうぞ、といってドアをあけ、私を中に通してくれた。

そのときの私の衝撃を、どう伝えたらいいだろう。
ここは何かのホールか?というくらい広い会場に、人がたくさん集まっていた。
みんな白い清潔そうな服装をしていて…そう、たとえるなら調理師さんたちが研修をしているかのような。でもどことなく、美容師的な雰囲気もあったり。なぜかって、みんな髪型がおしゃれで帽子とかをかぶっていなかったから。

そして、研修ではなくて何かの集会というか、なんだろう、自己啓発セミナー?という感じの怪しさもあったりして。

その場にいた見知らぬ人に、今から絵の審査会があるからあなたもいかが、と誘われたけれども、私には用事があったのでお断りして、2階にいるはずの知人を思いながら階段をのぼっていった。

家のドアもよく考えたら、白くて厚くて、落ち着いた金色のドアノブがついていたのだけれども、部屋のドアもなんだか大きかった。こちらのドアは落ち着いた茶色で、ドアノブはやはり落ち着いた金色のもの。
…ここ、で、いいのかな…?

ドアをノックして名乗ると、中から返事があったので、ドアを開けて中に入った。

なぜかベッドがたくさんあって、その中の手前の2つに人がいるようだった。
知人の名前を呼びかける。

と、知人が布団からやっと顔を出してくれた。
もう一つの布団からは、娘さんが。

実は…。
と、手紙を見せた。
これを見たから、今日ここにきたんだ。電話だと長くなりそうだったから。

知人は難しい顔をして、締め切ったカーテンのそばに私を連れて行った。
ほんの少しカーテンを開けて、外をみる。
さっきよりたくさんの学生が、外に集まっていた。

「最近、こんなことになっちゃってて」

そうか、以前からこんなんだったわけじゃないんだ。
でもこんなことなら電話すればよかった。なんか…危ない気がするよ、ここ…。

「ここにいても危ない。安全なところへ行こう」

そう知人に言われて、気づいたときには外の群衆の真ん中にいた。
…え…?

「紛れていた方が安全だから」

そういうもんなんですか。
でもなんかみんな血気盛んっていうか、ちょっとこわいんですけどわああああああ!

言ってる間に、人と人とのぶつかり合いが始まった。
知人に手を引かれて、群衆の中を走り抜ける。
自分ひとりではうまく走れないけれども、知人に手を引かれているときは、かなり早く走ることができた。
目の前に障害物が!と思っても、駆け上って超えてしまう。

おそってくるのは人ばかりではない。
カラスだ。
そばによると、突然急降下してくる。危険だが、武器も何もない私は、ただひたすらよけるしかない。

人混みを抜けて、少し落ち着いたときに、小さな青い石を渡された。
小指の爪ほどの大きさ。深い青は透き通っていて、周りを綺麗な金の細工でかこってある。
これは…宝石?

「これを狙ってくるから、なくさないようにもってて」


[5]続きを読む

04月21日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る