ID:1656
つれづれなるいるか
by 渡河いるか
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■狼男
一家全員で、座敷に息を潜めていた。
現時点で無事なのは、私と兄弟しかいない…。
ほかは皆、すでに「発症」してしまった。
彼に見つかる前に、接触する前に、どうにか逃げなければ。

もうまもなく、彼が家に来ることはわかっていた。
最終形態になっている彼は、見かけは以前のように、人の形をしているらしい。
彼が現れたときに、入れ違いにすぐに逃げられるよう、あえて家の外で…車庫の陰に身を潜めた。

ほどなく、彼が現れた。
その姿形は、私が知っている以前のままの姿で、それが逆に恐ろしくさえあった。
すぐに家の中に入ると思いきや、近くで立ち止まってあたりを見回している。
…もしや、気づかれたか。
思えば、隠れられると思う方が甘かったのでは…。

悩みつつも必死で隠れていると、家族の一人が彼に近づき、話始めた。
彼がそちらに気を取られているうちに、どうにかここから抜け出して逃げるしかない。
…とはいえ、立ち話をしているのはすぐ目の前。見つからない、なんていうことは不可能。

飛び出したときに目があったのを気づかないふりをしならが、夜の町を全力で走り出した。
どこへ行けばいいのかもわからない。
走って走って、角を曲がったとき、正面から巨大な異形が近づいて来たのが見えた。
頭は狼のつぶれたような形、全身灰色に毛むくじゃらで、左腕は機械とワイヤーが絡みついたような、巨大な姿。彼の最終形態と比べると、醜いことこの上ない、中途半端な状態。逆に言えば、彼はこの姿を経て完成してしまっている。

逃げなければ。

すぐそばの家の屋根に飛びのる。
町の中は、思った以上に危険らしい。
屋根から屋根に飛び移りながら、彼の気配が近づいてくるのを感じていた。


************

という夢を見ました。
毎度意味不明に夢見大王です今晩和。

一応説明しておくと、「彼」は狼男になってしまったっぽいです。
そして、さわるとうつるらしいです…。
ついでに、弱い人はうつったあとは強い狼さんの餌になってしまうのです。大変大変。

…すいません、オチはありません。
05月14日(水)
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