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カンゲキ★日記
by Ruby
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■◆ ダニエル・バレンボイム指揮 シカゴ交響楽団、シルヴィ・ギエム&東京バレエ団 【奇跡の饗演】『春の祭典』『火の鳥』『ボレロ』

15:00開演、東京文化会館、

《奇跡の饗演》と銘打ち、アメリカの歴史ある名門オケ、シカゴ交響楽団と同団の第9代音楽監督を務める指揮者ダニエル・バレンボイムが、たった2日間だけ、オケ・ピットに入り、通常テープ演奏で踊られることが多い、振付家モーリス・ベジャールの初期3作品を特別に演奏し、さらに世界的人気のプリマ、シルビィ・ギエムが『ボレロ』の円卓に上ってくれるというスペシャルな企画です。

東京バレエ団のレパートリーでも特に人気のベジャール・プログラムですし、音楽も誰もが、極上のオーケストラで聴きたくなる素晴らしい作品でもある訳ですから、クラシックファンにも注目の公演ですね。
バレエファンには、音楽の持つ本来の迫力や広がり、新たな魅力を気付かせ、クラシック音楽のファンでバレエをほとんど見ない方には、ダンサーの研ぎ澄まされた肉体表現の素晴らしさと、ベジャール振付作品の感性や面白さを、それぞれが認識しあえる、きっかけになるのではと思いました。

まぁ、さすがにチケット料金も破格でしたが、行けば良かったと後で悶々とするより特別な機会だと思って出かけたわけです。(ちなみにS席は3万4千円也)
元々バレエのテープ演奏はいくら録音の出来が良くても好きではなかったので、ダンサーとオケとのその場の緊張感や、たとえミスがあったとしても、全部ひっくるめて良い機会であったとは思います。
当日は2日間の初日でしたが、お客様は普段の公演で見かけるよりもカジュアルな服装の方が多かったですね…。


◆ 『春の祭典』
(ストラヴィンスキー作曲、ベジャール振付)

生贄: 首藤康之
二人のリーダー: 後藤晴雄、芝岡紀斗
二人の若い男: 大嶋正樹、古川和則、
生贄: 吉岡美佳
四人の若い娘: 佐野志織、高村順子、門西雅美、小出領子

恥ずかしながら、この作品全体を観るのは今回が初めて。上演作、3つの中でも作品としては一番気に入りました。上演時間はおよそ40分。

雪に閉ざされた大地の下で眠っていた若芽が、春の訪れを感じ取り、ヒョッコリと土の下から顔を出してくるように見えた導入部から、男性ダンサーの迫力の踊り、ベジャール独特のポーズやフォーメーションの面白さ、あれこれ考えなくてもズッシリ伝わってくる作品に込められた生命礼賛の思いの力強さ。
装飾的でなく、はちきれんばかりに詰まったストラヴィンスキーの力強い音楽とベジャールがバレエとして視覚化したことは、最高に幸せなコラボレーションだと思います。
私は、このテーマは古いとは思いません。
ベジャールの語る「肉体の深淵における男と女の結合、天と地の融合、春のように永遠に続く生と死の讃歌」というのは普遍的ですもの。

今回は特に東京バレエ団の皆さんが素晴らしかった。シカゴ・フィルの演奏で踊る機会などなかなかありえないという今回の企画ですが、最高のパフォーマンスを見せようというダンサー達の意気込みが、とても伝わってきました。
緊張感もありましたが皆さん頑張っていましたね。
男性群舞は迫力ありましたし、女性も巫女のようにしっとりした部分があってとても綺麗でした。

さて、ソリストに目を移しますと、まず、生贄役の首藤康之さんですが、今回改めて、独自の雰囲気を持った方だなと感じました。
何ていうのかなぁ…、生々しくないというのか、踊りにしても原始的で根源的な音楽とリズムの中に確かに混じってはいますが、彼だけなんだか清廉な世界の中の人という感じで、とにかく美しいのですね。
あまり重みも感じさせなくて...。悪い意味ではなく、現実的ではない不思議な感じ。神秘的で、透明感もありました。
で、こんな風に書くと、この力強い作品にあっていないのではと思いそうですが、見てみると雰囲気があってとても良いんですよ。
それに、「二人のリーダー」、「二人の若い男」を踊ったソリストの方達も、皆さんキレのある動きで素晴らしかったです。

女性の生贄を踊った、吉岡美佳さんですが、神々しさが感じられましたし、姿かたちも美しくて素敵でした。
はじめは月の女神のように静かに神秘的に、そして段々と輝きを増しながら、表情も含めて素晴らしかったです。

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11月02日(日)
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