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カンゲキ★日記
by Ruby
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■◆チェコ国立プルゼーニュ歌劇場 『蝶々夫人』ヴァレンチナ・ハヴダロヴァー、ヤン・アダメッツ、他(03/09/25up)

(全2幕3場、イタリア語上演、字幕付き)
マチネ、Bunkamuraオーチャードホール

蝶々夫人: ヴァレンチナ・ハヴダロヴァー
ピンカートン(アメリカ海軍士官): ヤン・アダメッツ
スズキ(蝶々さんの召使): パヴラ・アウニッカー
シャープレス(アメリカ領事): ダリボル・トラシ

ゴロー(結婚仲介人): ヤン・オンドラーチェク
ボンゾ(蝶々さんの叔父、僧侶): イェヴヘン・ショカロ
ヤマドリ公: ロベルト・アダメッツ
神官: トマーシ・インドラ

チェコ国立プルゼーニュ歌劇場合唱団、

〔指揮:イジー・シュトルンツ、演奏:チェコ国立プルゼーニュ歌劇場管弦楽団〕


実は、歌劇『蝶々夫人』を観るのは初めてで、有名なアリア《ある晴れた日に》や、可愛らしい《ハミング・コーラス》くらいしか知りませんでした。勿論ストーリーはだいたい知っていましたけれど…。
それで、まぁ今回の公演の料金が非常に安かったですし、良い機会なので通しで観てみようと思ったわけです。
『蝶々夫人』は有名な作品ですが、私の中ではあまりピンとくる作品ではありませんでした。
主人公のアリアが他の有名な作品に比べて多くないように感じていたことと、そんなに思ったほど上演してないように感じたせいもあります。(実際にはよくわかりませんですが)
興味は“外国から見た日本”の描き方(突っ込みどころも含めて)とか、プッチーニ節ぶりなどですね…。

さて、観た印象は、先日拝見したこちらの劇場の『椿姫』が私にはイマイチだったので、そんなに期待していなかったのですが、『蝶々夫人』は音楽の美しさ、直球で心に刺さる哀しいストーリーにのめりこんで観ることが出来て大変感動できました。
まぁ、他の大きな一流劇場版や色々な演出版に、これよりも更に良いものも沢山あるとますが、作品そのものの美しさ、観る者から主人公への肩入れ度は、かなり高い作品だと思います。
2幕1場&2幕2場(1場と2場の間に休憩が入る)の夫の帰りを待つ蝶々さんを観ていたら、自然に涙がこみ上げてくるのを抑えられませんでした。
どんどん主人公に思い入れを持ってしまう作品です。

蝶々さん役のハヴダロヴァーさんは、声量はそんなに感じられませんが、しっとりしたまろやかな質の良い声で、繊細で可憐なタイトルロールを演じていらっしゃいました。
席が遠かったので、姿かたちに関しては良くわからなかったですが、パンフレットの写真では熟練した歌手という感じです。

そしてピンカートン役のヤン・アダメッツさんはかなり巨漢で、それに比例するようなすごい声量の持ち主でした。ハイ・テノールの良い声ですが歌い方に少々乱暴さも感じました。迫力と存在感はとてもある方です。

全編、蝶々さんはピンカートンに対して、周りが何と言おうと、疑いのないほど純粋に愛を捧げ信じきっている可憐さが、よけいに悲劇色を濃く印象付けてしまうのでしょう。
更に蝶々さんの年齢設定が結婚したとき、わずか15歳というのも哀れですよね。


1幕は、ピンカートンと蝶々さんの結婚式と初夜。
こちらの舞台美術はとても簡素でしたが、全く気にならなかったです。
美しかったと感じた場面は、幕切れの蝶々さんとピンカートンによる愛に満ちた二重唱。
結婚式の日、蝶々さんは自分の宗教を勝手にピンカートンと同じキリスト教に改宗してしまった為、一族から見捨てられてしまいますが、これからはただピンカートンだけを信じていこうと決心します。
その夜、ピンカートンが思いやりを持って親族との絶縁に悲しむ蝶々さんを慰め、蝶々さんもそれにこたえる内容の歌。お互いの愛の深さを輝く星空の下で歌い上げます。
幸福に満ち溢れた甘い音楽がとても美しかったですね。


2幕1場はピンカートンが日本を離れ、3年の月日が流れ、周りの人々からは再婚を薦められるようになりますが、蝶々さんは夫をひたすら待ち続けています。

アリア《ある晴れた日に》は、2幕が開いてすぐに歌います。

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09月20日(土)
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