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カンゲキ★日記
by Ruby
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■◆ 新国立劇場オペラ『トスカ』 エリザベス・ホワイトハウス、セルゲイ・レイフェルクス、カール・タナー
(バロック建築と書いているところもありますが、写真で見た印象は、外観の造りが整然としていてルネッサンス風に見えます。内部の作りや装飾などはバロックに移行していく微妙な時期だったのでしょうかね…)
ファルネーゼ家は1713年(トスカの時代より以前)家系が途切れてしまいますが、教皇も輩出した由緒ある家柄とのこと。

更に余談の余談。塩野七生さん著、ルネッサンス3部作の第三部『黄金のローマ』にファルネーゼ家のことが(創作物ですが)書かれています。御興味があればどうぞ。ローマの地図を見ながら読むと面白いです。


【第3幕】
《聖アンジェロ城の屋上》

月が煌煌と光り、夜空いっぱいに星が輝いている聖アンジェロ城の屋上。
シンボルの大天使像も月に照らされ輝いている。
優しい『♪羊飼いの歌』が微かに響いているなか警備兵達はくつろいだ雰囲気で働いている。
この導入場面は心が休まり癒されます。

そして、不安を感じさせるメロディーに変わる。舞台のセットがせりあがり、城の中にある牢屋場面にみごとに変わった。
そこにカヴァラドッシが連行されて来たのだ。
死刑を覚悟したカヴァラドッシは絶望の中、アリア『♪星は輝きぬ』を熱唱します。

カヴァラドッシ役のカール・タナーさんのこのアリアは感動的でとても良かったです。
“愛するトスカを残して、こんなかたちで死ななければならないのか”という嘆きと、もっと生きたいという思いが沸々とこみあげて、苦しい胸のうちを爆発させたような気持ちのこもった素晴らしい歌声でした。 涙を誘いますね。

そこに、希望を感じさせる音楽と共にトスカが駆けつけてきました。抱き合う二人。(警備兵には話をつけてあったらしく牢内に入れた)
そしてトスカはファルネーゼ宮殿での出来事を話す。
“カヴァラドッシの処刑は形だけ、銃殺に使用される鉄砲には弾は入っておらず、処刑の儀式の際は死んだ振りをしてその後は自由になれるのよ!”

「新たな希望の勝利、清らかな熱情に魂が震える。そして調和を讃えて飛翔し、魂は愛の喜びへと到達する」と高らかに二人は歌います。(二重唱『♪この優しい手が〜 新しい希望に勝利して』)

時間になり、処刑の為再び城の屋上へカヴァラドッシは連れて行かれる。
そして銃による刑が執行される。
いっせいに轟く銃声。倒れるカヴァラドッシ。
トスカは倒れる演技だと思い、死んだとはまだ気がつかない。
そう、実は空砲ではなく、本当の処刑が実行されたのだ。(トスカはスカルピアに騙されていた)
兵が去った後、ゆっくりとカヴァラドッシに近づき、彼の体を起こすと彼は既に死んでいた。
予想もしなかったことに驚き、絶望するトスカ。
だが階下では、トスカがスカルピアを殺した事で大騒ぎになっていた。
最後、警備兵に追い詰められたトスカは、とうとう聖アンジェロ城の屋上から身を投げる。


さて、トスカを演じる歌手の方は、必ず最後に投身自殺の為のダイブをしなければなりません。
下にクッションマット等の安全なものが置いてあるとは思いますが、やはり怖いと見えて、素に戻り、躊躇しているのがわかってしまいますね。
ホワイトハウスさんも、足から“ヨッコラショ”という感じでした。まぁ、しょうがないか…。
ところが後日資料として見た、新国立オペラの映像なのですが、トスカ役のシルヴィ・ヴァレルさんは、両手を広げて躊躇なく頭から倒れるように飛び降りているので、まるで本当にはるか下まで落ちていっている感じがしました。お見事!! 
でも、歌手の皆さん怪我をなさらないように気をつけてくださいね。

何はともあれ、この急速な展開と衝撃的なラストは、この作品、本当に見事だと思います。
やっぱり、オペラ『トスカ』は好きですね。
それに新国立劇場オペラはこれだけ豪華なのに、このチケット料金はかなりお徳だと思いますよ。


 《サンタンジェロ城について》(聖アンジェロ城)
サンタンジェロ城はローマに行けばとても気になる、大きな要塞のような城。テヴェレ川に面しており、目の前にはサンタンジェロ橋が架かっています。

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11月11日(火)
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