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カンゲキ★日記
by Ruby
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■◆『三つの愛の物語』 【三人姉妹】【マルグリットとアルマン】【カルメン】ギエム、ダウエル、コープ、ムッル、斎藤、首藤
アルマンと別れなければいけない事を確信して、最後に愛を込めて踊る、演技、表情、全てにグッときました。
そしてマルグリットの愛に包まれたアルマン=コープはまだ大人とはいえない少年のようで、何も知らず幸福の中に包まれています。
そしてマルグリットは何も言わず去るわけです。悲しい…。

侮辱の場面。とあるパーティー会場に公爵に伴われたマルグリットは黒のドレス、豪華な宝石を身に付けて登場。
そこでパッタリ、別れたアルマンに出会いますが、裏切ってマルグリットが出て行ったと思い込んだアルマンはマルグリットを強烈に罵り辱めてしまいます。
いやぁー圧巻でした、この場面。コープの怒りに任せた激しい演技のさることながら、あの乱暴なまでの2人のパ・ド・ドゥは、そうとうに息があったパートナーでないと、かなり難しいと思いますし、それにしても凄かった。振り回しまくり…。
アルマンの根深い怒りにただ耐えるマルグリット。とても見ごたえありましたね。

椿姫の死の場面。衣装は膝下まで届く薄手の白っぽいジュリエットドレス。
再びプロローグ場面に戻り、病に苦しんでいるマルグリットは苦しい息の中、幻が現われては消える末期的な症状です。
本当に苦しそうに喘いだ姿は、先程の華やかな姿をしていた人とは考えられないほど弱って見えました。
死を待つだけの彼女の前に、全て事情を聞いたアルマンが現れ、こと切れるまでの哀切に満ちた踊りは、本当に弱った姿に見えましたし、2人の役に対して思いを込めた演技は、会場全体に感動として伝わったと思います。最後まで場面ごとに見事に演じきってくれて、満足できました。

普段の趣とは違うバレエでしたが、ギエム、ダウエル、コープ、ムッル、他、演技派がこの様に揃うのは、極めて稀だと思いますし、楽しめました。
出来れば、今回のような短縮版でなく、きちんとした形で見たかったですね。3演目じゃなくてもいいので…。


【カルメン】―特別ハイライト版―

カルメン:斎藤友佳理、
ホセ:首藤康之、
エスカミリオ:高岸直樹、
ツニガ:後藤晴雄、
運命(牛):遠藤千春
〔指揮:ディヴィッド・ガーフォース〕

この『カルメン』という作品は、有名な現役バレエダンサーのマイヤ・プリセツカヤが企画・初演した記念碑的作品で、彼女の為に旦那様である作曲家シチェドリンが、ビゼーのオペラ『カルメン』用い、さまざまな打楽器等組み合わせてバレエ用に作曲(編曲)したもの。
当時のソビエト社会体制と“自由”との戦いも連想される内容になっています。
(振り付けは、アルベルト・アロンソ)

そういった意味でもプリセツカヤの強烈な個性が引き立つように仕上がっている為、カルメンを踊るプリマは、他を圧倒するような存在感が必要とされると思います。
私がこの演目を観るのは、インペリアルロシアバレエ団に草刈民代さんが客演した2001年以来2度目でした。

で、今回の東京バレエ団の『カルメン』ですが、正直、心にぐっとくるものが無かったですね。
『カルメン』の書物を読んだ人は少ないと思いますが、この話を知らない人はあまりいないのではないでしょうか。ですので、観客が皆それぞれ一定の“カルメン像”をイメージして観ていたと思われます。

斎藤友佳理さんの「カルメン役」ですが、あまりにもウエットで甘いというか、女王ぜんとした強さとが無く、ホセを誘惑するのも、残念ながらただ媚び諂っているように見えてしまいました。一生懸命に彼の様子や表情をうかがって、気を引こうとしている感じ。
そんなに色々表情を作って演技をしなくても、有無を言わさず、ホセがたまらなくなって引きつけられるような、圧倒的な個性、女王のような威厳がほしかったです。

でも私は、斎藤さんの柔らかな雰囲気、繊細さが大好きですし、『ジゼル』では涙し、可憐な『シルフィード』に心から感嘆したのを覚えています。

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06月18日(水)
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