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カンゲキ★日記
by Ruby
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■◆《ゴールデンバレエofロシア》『天地創造』『カルメン』 チェルノブロフキナ、ガリムーリン、モスクワクラシックバレエ団 (04/07/18up)
そして序盤途中から登場する、主役のアダム役にはイルギス・ガリムーリン 。
今回も熟練した演技力を見せてくれました。衣装はスキンカラーのユニタードに白い花の模様がワンポイントで付いています。
「アダム創造」の場面。 楽園で生まれたガリムーリン演じるアダムは、何も知らない無邪気で未完成な状態。生まれて初めて目にする世界に、徐々に興味を覚えていきます。 目に映る全ての物が珍しくて、新鮮に感じているよう。
精神は子供で、疑うことを知らない無垢なアダムのキャラクターがよく伝わります。明るく陽性なアダム像ですね。
このアダムが生まれた場面では、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂にある、ミケランジェロが描いた天井画『アダムの創造』のポーズが各所に取り入れられていて、振付家の洒落っ気を感じました。
イヴ役のエカテリーナ・ベレジナは、以前、新国立バレエにもゲストで出演していたり、前回の同名公演でも来日していますね。
モスクワ・クラシック・バレエ団一押しのプリマということで、芸術監督の挨拶文にも、特に名前を挙げられています。以前の印象では、アピール度の強い個性的なダンサーではないのですが、上品で繊細、ちょっぴりおとなしめな感じでしょうか。
今回は踊りの美しさ、足先まで神経が行き届いた、静かでしなやかな表現の良さを感じました。
イヴの創造場面では、アダムの時と違い、ゆったりとした美しい踊りが見られます。彼女の衣装もアダムと同じく身体のラインがよく解るので、柔らかくしなる踊りの質がとてもよく引き立ちました。
悪魔(チェヴィチェロフ)と魔女(成澤淑榮)は無垢なアダムとイヴに、神から食べてはいけないというリンゴ(善悪の智慧の樹)の実を食べるようにそそのかします。
イヴはついにリンゴを取ってしまい、その後急激に知恵と性愛に目覚め、2人は愛し合うようになります。
この時のアダムとイヴの愛のパ・ド・ドゥは、大変しっとりとして音楽も綺麗。
振付も古さは感じられなかったですし、ベレジナの肢体がとても美しくて、うっとりとした気分になります。
情熱的な性愛を匂わせるというより、神秘的な雰囲気で、女性の大人びた表情が良かったですね。
その後の2人は、約束を破った為に神の怒りをかい、「楽園を追放」されてしまいます。そして様々な試練を経て「人類の誕生」まで描かれていました。
この時、神様たちは苦悩していますが、やはり重みは感じられません。
「楽園追放」は花を巻きつけたアーチを潜ることで表しています。
「人類の誕生」はアダムとイヴの背後に、2人と同じ姿をした寄り添う男女を何組か登場させて、生まれ出る生命を印象的に描いていました。
そこで一旦物語が終結した後、再び明るめの曲が鳴り出し、出演者が次々登場してきて、エンディングとなります。
最後は全員で大サービス。悪魔のチェヴィチェロフと神様のロパレフが愛嬌とテクで盛り上げ、魔女の成澤さんも手に長い小道具(杖?鞭?)を持ちながら見事なフェッテを披露してくれました。
この作品の音楽は、現代風であったり、バロック音楽風な部分もあって、それぞれの場面に合っていたと思います。作曲者のアンドレイ・ペトロフについて、今まであまり馴染みがありませんでしたが、曲は良かったと思います。
あと、美術と衣装、神や天使達などの演出を、現代的に洗練させれば、もっと良い印象になると思うのですが...。
いつもロシア系バレエ団の来日公演は、決まった作品ばかり上演される事が多いので、今回のような、珍しい創作物を目にすることは、貴重な機会だったと思います。
作品自体は色んな意味で面白かったですよ。
《第2部》
【カルメン】
〔音楽: ロジオン・シチェドリン〕
〔振付: アルベルト・アロンソ〕
カルメン: タチアナ・チェルノブロフキナ
ドン・ホセ: ドミトリー・ザバブーリン
エスカミーリョ: ゲオルギー・スミレンスキー
運命(牛): ナタリア・クラピーヴィナ
隊長: イオン・クローシュ
これは本当に観て良かったと思いました。
モスクワ系のダンサー達は背の高い人が多いので、見映えが良くて迫力もあります。
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07月10日(土)
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