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カンゲキ★日記
by Ruby
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■◆ 『寿初春大歌舞伎』 團十郎、玉三郎、勘九郎、菊五郎、幸四郎、松録、新之助、魁春、菊之助 (04/01/21up)
舞台は能・狂言モノ特有の松羽目ではなく、満開の桜の絵が背景。
桜の鮮やかさが目に入り、その前を長唄囃子連中が段に並んで座っています。
衣装は狂言風、最初に白髪鬘で大らかそうな大名役の弥十郎さんと、ちょっぴりしっかり者に見える太郎冠者役の亀蔵さんが登場し、少し遅れて、人が良さそうで無邪気に見える次郎冠者の勘九郎さんが登場。
現れた時から勘九郎さん独特の愛嬌たっぷりのお芝居に魅了されます。
お芝居といっても軽やかで自然に引き込まれる作品で、ちょっぴりコントを見ているよう。
勘九郎さんは、とぼけた味を上手に出していて、「高坏というのはどんなものだろう?」と困って悩んでいる時の表情など、ほんとにチャーミングですね。
新之助さんは、調子の良い高足売り役ですが、今までのイメージと違った楽しく明るい一面が見られて楽しめました。
それとちょっとビックリしたのですが、勘九郎さんとの会話のやり取りは今回が初めてだったとのこと。
一緒の演目に出演していたとしても、今までセリフの絡みが無かったなんて不思議ですよね。
楽しみな“タップダンス”は出し物の終盤、だいぶ酔っ払った状態で、高下駄を履いてステップを踏むのですが、表情の浮かれぶりと、見事なバランス技、追いかけて懲らしめようとする大名や太郎冠者を上手くかわしながら右に左踊りまわること。
下駄の歯が高い為、前傾にするとカックンと危いくらい前に倒れたりします。
ステップだけではなく、下駄の色々な部分を使い、ツゥーと思いきり滑ったり、ヒョイと上体を戻したり、激しい動きではないのですが、気が利いていておしゃれ。
そのうち下駄を脱いだり、片足だけでターンなど見せ場も充分でとても面白かったです。 客席も大変盛り上がりました。
『仮名手本忠臣蔵』 《九段目 山科閑居》
(團十郎、玉三郎、勘九郎、幸四郎、新之助、菊之助、他)
実に重く清廉な世界。それぞれの登場人物の、表に出さない秘めた心のうちを、役者さんたちの抑えた演技で魅せてくれた“静”の作品でした。
しんしんと雪が降り積もっている京都の山科。
すぐには誰も登場せず、白く寒そうな舞台を見つめていると、花道から玉三郎演じる戸無瀬と、駕に乗ったその娘・小浪(菊之助)が、はるばる雪の中、やっと山科の大星由良之助の閑居にたどり着いたというところ。 凛として信念をもった女性であるのが伝わるような玉三郎の演技に、重たく息の詰まるドラマの始まりを感じました。
戸無瀬(玉三郎)と小浪(菊之助)は、婚約中の由良之助(幸四郎)の息子・力弥(新之助)と祝言を挙げさせたいと、強い気持ちを持って、ここまで訪れたが、対応に出た由良之助の妻・お石(勘九郎)は、最初ははぐらかすものの、なおも迫る戸無瀬に身分違いを盾に、頑として許そうとせず、冷たい態度をとります。
実は由良之助と息子の力弥は、明日「討ち入り」を実行する為に家を出て二度と生きて帰ってこれない。 そうと解っていながら祝言をあげて、若い小浪を未亡人にするのはかわいそうということで、心とは裏腹に冷たい態度をとっていたのです。
さらに話が進むと、戸無瀬の夫、加古川本蔵(團十郎)は「討ち入り」の原因を作った人物の一人だったが、戸無瀬は知らない...。
(もうちょっと筋は複雑なのですが、大変になりますのでこんなところで...)
この話は皆、相手のことを思うあまり、表面上で見せる態度と心の中は全く違っているという難しい演技を要求されるようです。
戸無瀬は可愛い娘の小浪の幸せを思う。
お石は愛する夫と息子が明日、死出へと旅立ってしまうが、本当は行かせたくないですし、息子の嫁になる小浪に、自分と同じ未亡人にさせて悲しませるのはさせたくない。そして、戸無瀬の夫はいわば敵なのにその娘との祝言を認められるか...。
複雑な胸のうちを一切口にせず、武士の妻としての誇りをみせた強い態度、その裏での辛く悲しい心の様子が胸に迫ってきます。
本当は、更に複雑な登場人物それぞれの事情やら、抱えた悲しみが交差するのですが、動きはそれほどなくて重い雰囲気のまま話が進んでいくんですね。
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01月06日(火)
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