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カンゲキ★日記
by Ruby
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■◆ ダニエル・バレンボイム指揮 シカゴ交響楽団、シルヴィ・ギエム&東京バレエ団 【奇跡の饗演】『春の祭典』『火の鳥』『ボレロ』

演奏は、静かな時のフルートや、大音量のリズミックなところは、表現も豊かですし、さすがに迫力があって、絶対に生演奏で良かったと思います。
ただ、私の席位置は舞台に近い1階だったので、音を聴くには不利だったかもしれません。


◆ 『火の鳥』
(ストラヴィンスキー作曲、ベジャール振付)

火の鳥: 木村和夫
フェニックス: 後藤晴雄
パルチザン: 佐野志織、井脇幸江、遠藤千春、
後藤和夫、芝岡紀斗、古川和則、窪田央、高野一起

これは、本当にオーケストラの力量が充分に発揮されていました。
極小音の導入から大盛り上がりのフィナーレまで素敵な音楽体験を味わえてとても幸福な気持ちになりました。
組曲版ということで短め、25分の作品でしたのでもっと聴いていたかったです。

さて、バレエですが、パルチザンの衣装が、中国の人民服に見えちょっと違和感。火の鳥の赤い衣装はとても映えますが…。
そして設定をロシア民話からベジャール独自の第二次世界大戦の革命の闘士達に変えて作られた作品ということで、こちらは少しテーマの時代背景が、現在ではしっくりこない感じもしました。でも大元に流れる、倒れても新たな生命が宿り復活するというテーマは誰もが共感する良い題材ですね。
出来れば、背景なども取り去ったシンプルな『新・火の鳥』をベジャールさんに作って戴きたい。音楽も傑作ですし…。

今回、「火の鳥」を演じたのは、木村和夫さん。体格やスタイルにも恵まれた方です。この日の踊りの印象は、悪いというわけではないのですが、物足りなかったです。
動きにユルさを感じました。大きさのある踊りをされていましたが、微妙に勢いや繋がりがスムーズでなかった気がします。
フェニックスを踊った後藤晴雄さんは、これ以外の3作品とも主要な役をこなし大活躍でした。
フェニックスは途中から登場しますが、彼が加わると鮮やかさが増したような気がしました。とても存在感がありましたね。

でも、とにかく終幕の湧き上がる音楽のすごさには純粋に感動しました!!


◆ 『ボレロ』
(ラヴェル作曲、ベジャール振付)

*シルヴィ・ギエム

飯田宗孝、森田雅順、木村和夫、後藤晴雄

ラヴェル『ボレロ』の音楽はシンプルでいつ聴いても新鮮な感動を覚えます。多くの振付家も音楽に刺激を受けて数々の作品を生み出していますね。
このベジャール振付『ボレロ』は約40年以上も前の1960年が初演ということですが、未だにその新鮮さが色褪せることなく、多くの観客に上演のたび喜びを与え続けています。
「ボレロ」はひたすら壮大なクレッシェンドが曲の最後まで続きます。最初の極小音から最後の最強音まで、楽器の組み合わせにより、どんどん鮮やかになっていきますね。様々な楽器のソロも入れ替わっていくので、普段のコンサートでもオーケストラを見るのが楽しい作品です。

今回、円卓に上がるのは、スーパー・バレリーナのシルヴィ・ギエム。
彼女の「メロディ」を見るのは今回2度目です。
私の席からは、舞台の上のさらに高い位置で彼女が踊りますので、ちょっと下から見上げる感じ。
円卓も底の部分しか見えないので、一度丸く見える位置からでも鑑賞したいところ。
だだ、赤い円卓を照らした照明の反射でギエムが赤く輝くのがとても綺麗に見えました。

曲が始まると真っ暗の中、動き出す片方の手だけ照明が当てられ、次は両手、さらに上半身…というように動きも照明も段々と増していくしくみ。
ギエムの動きは本当に美しくて腕一つにしても研ぎ澄まされた見事さがあります。
舞台上は、円卓の上に舞い降りた“美の女神”を敬う「リズム」達といった感じ、或いは、赤い円卓を「太陽」と見立てて、“太陽神”か“天照大神”と想像して楽しんだり…。
彼女の「メロディ」は凛とした清々しさや、動じない強さ、スピリチュアルな側面も印象深く感じましたね。

実は中盤あたりで、ソロ楽器が音程を見事にはずしてしまい(単純なメロディなのでとても目立ってしまった)それでもギエムは何事も無かったかのように、後半に向け素晴らしい踊りを見せてくれました。

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11月02日(日)
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