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カンゲキ★日記
by Ruby
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■◆平成中村座歌舞伎公演【昼の部】『加賀見山再岩藤』(骨寄せの岩藤)勘九郎、扇雀、七之助、弥十郎、福助 (03/10/18up)
忠義のつもりで、陰謀の為失脚した花房求女(扇雀)の為に、求女の下僕・又助(勘九郎)は、妖婦・お柳の方(福助)を殺すつもりで罠にはまり、多賀家の奥方・梅の方を殺してしまいます。
このとき勘九郎さんは水の中から突然現れ、泳いだり潜ったりで大奮闘。
ハラハラドキドキの場面。
三幕目「多賀家奥殿草履打の場」は屏風がマジックミラーになっていて、初めはただの鏡に見えたのですが、照明が変わると屏風の裏に現れた岩藤の亡霊が見えるという仕掛けになっています。
この場面での驚異は、何と言っても勘九郎さんのあのアッと言う間の早変わりでしょう。
岩藤から望月弾正(お家騒動を起こそうとしている一味の首領)へこんなに一瞬のうちに変わったのを見るのは初めてです。本当に信じられない早さでした。感嘆、唖然!!
四幕目「鳥井又助内切腹の場」は今までと打って変わって、人情とか世話物風の落着いた内容。
釣の餌を売り、細々暮らしている忠義の下僕・又助(勘九郎)、優しいその妹おつゆ(七之助)、体を壊し、寝たきりで面倒を看られている又助の主人花房求女(扇雀)がいい味を出しています。
貧しいながら、いきいきと生活している市井の姿が、垣間見られる場面となっていました。
この幕で目を引いたのは又助の弟で盲目の子供、志賀市を演じた清水大希君の健気な演技です。
目が見えないために近所の子供にいじめられて悔しがっている導入部だけでも見事な演技。
この子は生活の為一生懸命に按摩をやり、音曲の師匠に琴を習いに行っています。
志賀市が出かけた後、話が急激に進み、又助が以前に忠義の為と思い浅野川で殺したのは、妖婦・お柳の方ではなく、多賀家奥方のお梅の方であったと知らされます。
又助は騙された事とはいえ衝撃を受け、主人・求女にも勘当を言い渡されてしまいました。
その後、琴の稽古から師匠の琴を担いだ下男に伴われ、志賀市が戻って来る。
師匠に褒められ喜んで帰ってきた志賀市は、『妹背川』を又助に聴かせようと、無心に弾き始めるが、又助はこの世の名残として琴の音の響く中、梅の方を殺してしまったけじめとして切腹してしまいます。
志賀市は目が見えないので、なかなか又助の様子に気がつきません。
そこに求女やおつゆ達が姿を現して切腹の場面に遭遇。皆が驚く中、事の真相を又助が話します。
そして妹弟の行く末を求女に頼み、安心して死んでいきます。
志賀市役の清水君は、勘九郎さんの弟役とはいえ本当に幼さの残る子供さんでしたが、琴を弾きながら歌わなくてはならないですし、目の見えない役なので、それなりの動きをしなければなりません。
手や足で確かめながら歩いたり、セリフも多くて大人でも大変な難しい役を可愛らしく素直な演技で見事に演じていて、とても感心しました。
パンフレットには小さく写真しか出ていなかったのですが、歌舞伎好きのファンの間では名子役として有名な方なようです。大人はメロメロかも…。(表現が古いか...)
後になりますが、七之助さんのおつゆの奥ゆかしい色っぽさ、勘九郎さんの思いの深い演技も素晴らしくて感動的でした。
大詰の「多賀家下館奥庭の場」は悪役・弾正(勘九郎)の大立ち回りがやっぱり圧巻。
水バシャバシャもあり、たっぷりやってくれます。
そしてやっぱりありましたよ!! 例の舞台奥が思いっきり開き、外が丸見えという演出。(何人か向こうから見ている人がいましたね)
最後は亡霊・岩藤になった勘九郎さんがリフトのような機械を使い、空中から御挨拶してくれます。(笑)
『裏側から見た芝居小屋』
【最後に】
とても楽しかったですが、演出的に他の作品で見たものが使われていて「またか」と思う人もいるかもしれません。でも「待ってました」と見るべきでしょう。
コクーン歌舞伎の一体感と畳み掛けるような凄さと比べると、最後部分の作品としてのパワーがもう少しあれば更に良かったですね。
でも勘九郎さんの役者としての情熱とパーソナリティにはいつもやられっぱなしです。(笑) 次回も益々楽しみ!!
ところで幕の内側から芝居を見る、桜席で観劇したらどんな感じでしょうか。
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10月07日(火)
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