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カンゲキ★日記
by Ruby
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■◆K-BALLET COMPANY 『白鳥の湖』(全4幕) 熊川哲也、デュランテ、ペレーゴ、キャシディ、他
王子の熊川さんは、深いブルーのドイツ風なトップスに白タイツ、所謂王子としてオーソドックな衣装。王子らしく演技して役作りをしようというより、自然で快活、生き生きとした“熊川氏そのもの”な印象でした。好奇心もあり、和やかで明るい等身大の若者像という風に見え、高貴というより身近な感じでしょうか。
作品ごとに、王子像を演じ分けられているようにはあまり見えませんが、今後さらに演技を深めていく事に期待して観ていきたいですね。
また、会場は「彼」とこの作品を楽しもうとする空気に包まれ、相変わらずの素晴らしい踊りを目の当たりにして、観客は喜びを感じていたと思います。

この熊川版では、伝統的な王子の友人「ベンノ」が登場します。衣装は上がグリーンで普通にシンプルなもの。
均整のとれたスタイルのジャスティン・マイスナーが1幕では中心的に活躍していました。踊りもチャーミングで伸びやか、私といっしょに観劇した人は、彼を気に入っていたみたいです。(笑)
プロフィールを観ると、K-BalletではFirst Soloistで、元は英ロイヤルバレエのソリストを務めていたとの事。
2幕最初、狩に向うところや、「白鳥達との出会い」の場面も王子だけでなくて、いっしょにオデットを目撃、常に王子と共にというのも、ロイヤルっぽいですね。
(余談ですが、古いロイヤル「白鳥」では、王子とオデットのグラン・アダージョも王子・オデット・ベンノの3人で踊っていたものもあります。とても重要な役ですね)

また、道化的な観客を沸かす役割で、ベテランのサイモン・ライスが家庭教師を演じていました。いや、これが良かった。演技力も素晴らしい上に、アッと驚くダンスを披露してくれますよ。

その他の登場人物、貴族達の衣装は、派手過ぎず、選び抜かれた色という感じで、綺麗でした。パ・ド・トロワがとても素敵。


【第2幕】
抑えられた色調の背景でリアルに風景を書き込んだものではありません。ボワァーとした、透明水彩の藍色やグレーなど微妙な色合いを薄く塗り重ねたような、やはり、少しロイヤルのものに似ています。

狩にやってきた王子とオデットの出会いですが、何だか、神秘的ではありませんでした。
通常良く見る《情景》の音楽にのって「白鳥」のミニチュアが水面を滑るように移動する“あれ”がなく、突然飛び込むような勢いでオデットが登場するのです。ちょっとあの入り方が…。
さらに、ロイヤル伝統のマイムによる表現。オペラ座の方もやりますけど、身の上を語る一連の表現が、どうも好きになれないのです。
デュランテのオデットは、表情や腕の動きは丁寧にされていたと思います。ただ、今回は白鳥役だけなので、どうこう言えないのですが、得意の情熱的な演技主体のバレエと違って彼女の良さを前面にアピールできたかというと、1役だけでは何とも…。
たっぷりとした演技は悪く無かったですが、オデットの切なさが後々まで響くほどの印象には残りませんでした。
オデットの衣装は、定番の白いクラシックチュチュですが、羽毛に見えるように沢山のギザギザに薄い生地が張られてすごく美しいものでした。衣装のつくりは、英国ならではで素晴らしい。

ロットバルト=スチュワート・キャシディは迫力といい、演技力といい、さすがです!!
彼が踊ったり、動きを見せるたび、何ともいえない空気感や際立つものがあり、何か違うのですよね。強面メークもバッチリ。
彼が王子役としてバリバリ演技するK−Ballet版『白鳥〜』も是非観てみたいと思ってしまいました。再演するときは是非!!

そして群舞の白鳥達ですが、やはりロイヤル風の膝丈くらいのチュチュで脚全体が見えずガッカリしてしまいました。形はふわっと裾が広がっているのではなく、丸みを帯びた形になるよう裾の部分が少しすぼまった形です。
そのフォルムは本物の白鳥の曲線的な姿を模して制作されたのかと私なりに考えましたが、やはり見慣れているノーマルでシンプルなチュチュ方が場面的には美しい気がします。あの、沢山の布を重ねた衣装は、軽やかでなく動きを観る上では何だか重たい感じです。
踊りはあまり印象に残らなかったかな。人数も多くありませんでした。


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05月30日(金)
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