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つらつらきまま
by seri
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■カチドキレッド

17日〜26日まで実家がある福岡にいたが、福岡にいたのがこの時期で本当に良かった。
 帰省当時、西武にM4が点灯していて、最短では福岡ドームの3連戦の中で優勝が決まる、ということだった。
 地元はホークスの逆転優勝を信じるというよりも、ドームで西武の胴上げは見たくない、というムードの方が当時は強かった。

ところが、西武との3連戦は、先行されても逆転、というドラマチックな展開で、不利と見られていたホークスが3連勝。
 おまけに23日は、9-3という大差勝利で本拠地での最終戦で幕を下ろし、ナイターで行われた西武対楽天は楽天が勝利したため、ホークスにまさかの逆マジックM2が点灯。
 ここからの福岡の盛り上がりは凄かった。
 各局のリポーターは札幌や仙台に飛び、商店街は大慌てで優勝セールの商品を考え出した。
 テレビやラジオはどの番組を見ても、ホークス7年ぶりの優勝に向けての状況分析で、日頃は洋楽しか流さぬようなFMでも、DJの開口一番はホークスの快進撃についてであった。
 しかし、優勝するには西武の敗北が非常に重要であるため、情けない話ではあるが、ホークスが勝つための分析はさることながら、西武が星を落とすための条件についての解説の方も力が入っていたような感は否めない。
 かくして、ホークスの試合は当然ながら、西武の試合の行方も気が抜けなかった。
 まさか、福岡にいながら、力を込めて楽天や日ハムの応援をすることがあるとは思ってもいなかった(^^ゞ。
 ここ数日は、“3時間だけ楽天(日ハム)ファン”の福岡県民が急増したと思われる。
 
優勝を狙うのであれば絶対に落とせない試合であるといわれていた25日の対日ハム戦(=対ダルビッシュ戦)は、球団史に残る死闘だったといっても良いだろう。
 不調が続いていた中、投手戦を見事に制した杉内投手が感極まり、ヒーローインタビューで号泣した時は、テレビの向こうで私も父も号泣であった。
 しかし、この涙、サンデーモーニングのH本氏に言わせれば「渇!」であり、「男はたやすくベーベー泣くものではない」らしい。
 同じことを是非カチドキレッドのユニフォームが埋め尽くす福岡ドームで言って頂きたい。
 「なんてか、キサーン!」「しゃーしかね、男が泣いて何が悪かとね!」「くらすぞ、このー!」「つまらん!オマエはつまらん!」と、非難轟々となり、H本氏めがけて投げつけようと辛子明太子が飛び交い、雪うさぎや博多ぶらぶらのキャラクターがH本氏を追いかけ回すだろう。
 
26日のデーゲームで行われた対日ハム戦に西武が負けたので、これでナイターは負けても、自動的にソフトバンクホークスは優勝決定。
 最終戦を勝利で終われなかったのは残念だったが(8対3って…)、つい10日ほど前は優勝どころか、クライマックスシリーズを地元で戦えるか戦えないかの微妙なところだったのだ。
 それが優勝って。
 ライオンズファンには信じたくない展開だろうが、ホークスファンにとっても信じられない展開だ。
 優勝の喜びに爆発的なお祭り騒ぎがあちこちで繰り広げられているであろう福岡に自分がいないのが、非常に残念で少し寂しい。
09月26日(日)
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