ID:15636
つらつらきまま
by seri
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■99%の矜持と1%の狂気
「タイタンシネマライブ」を見に時事通信ホールへ。
整理番号は130番台後半だったが、意外と苦労せずに席取りが出来た。
今日の出演者は以下の通り(モタレとトリ以外は順不同)。
5番6番:漫才(ミュージシャンになりたい/ヒカリゴケ:漫才(ボケツッコミ逆転〜ある男のコンプレックス)/ゆりありく:漫才?(初詣)/長井秀和:漫談(アメリカ)/マシンガンズ:…漫才?(YAH○O知恵袋はバカだ)/パックンマックン:漫才(コンビとカップルの共通点)/宮地大介:コント(夜の世界史)/インスタントジョンソン:コント(クイズ番組に出よう)/ホリ:物真似(木村拓哉はケーキ2個買う時もカッコイイ、YOUはバナナマン日村に冷たい、千原せいじは3語でトークを回すetc)/ほたるゲンジ:漫才(ネタはド忘れ…)/BOOMER&プリンプリン:コント(サザエさん一家、富士山に行く)/爆笑問題:漫才(朝青竜問題、海老蔵&麻央婚約会見、荒れる国会etc)/笑福亭鶴瓶:落語(青木先生)
大勢の芸人さんが出るライブに行くのは随分と久しぶりな感じだったが、席に置かれていたフライヤーの9割がフルカラーか2色カラーだったことと、それらがクリアーファイルに挟み込まれていたこと、そのクリアーファイルは爆笑問題のお二人をイラスト化したものがプリントされたオリジナルグッズだったこと、の3点に軽くカルチャーショック。
吉本のライブでフライヤー用クリアーファイルが置かれていたことなんて皆無に近いし(私が行っていた時期に限られるが)、フライヤーも劇場系以外はモノクロがほとんどだし。
タイタン、凄いなぁと友達と囁き合った。
暗転の時は、次の出演者名と一緒に小説から引用されたその人達を思わせるフレーズがスクリーンに映し出されていた。
その引用元が古今東西様々だったのが、凄くカッコ良かった。
ヒカリゴケ、ホリ、宮地大介(敬称略)の3組のネタが個人的に面白かった。
特に宮地さんのネタは、使われるフレーズの毒っぷりと本人の淡々と、ともすれば穏やかな口調のミスマッチぶりがなんともいえなかった。
出演者陣と客層からいって、鶴瓶さんは鶴瓶噺をするのかなぁと思っていたが、モタレで爆笑問題が出て来たので、(もしかして…)と期待が高まった。
爆笑問題が終わった後、見台が設置されたので、俄然身を乗り出した。
出囃子として流れて来たのが「新ラッパ」だったので(「私落語」!)と期待で胸がいっぱいになり、止めようとしても自然と顔がほころんできた。
出て来た鶴瓶さんは金〜茶系の落ち着いた色の羽織でご登場。
散々、爆笑問題が“裸”を煽っていたので、「そんなんしませんよ。私、ブルーリボン賞主演男優賞、キネマ旬報主演男優賞受賞してんねんから」と牽制するも、先日、家元・立川談志のお見舞いに行った際、“あかんスイッチ”が入ってしまい、驚くけれども笑わずにはいられないあることをやったエピソードを披露。
やりかねないけれど、本当にやってしまうとは…とにやり。
落語に本格的に取り組み始めたのは7年前で当時は年7席しか出来なかったことや(小朝師や志の輔師だと年600席が当たり前)、昔からちょっと変わったことや人によく出会うということで、高校時代の同級生とタクシーで再会した時のことや、青木先生というおじいちゃん先生のある様子を見たい・聞きたいがために色々やっていた、ということを説明した後、噺に入った。
今日の「青木先生」は、独演会や誰かの落語会のゲストに出てやるときと全く同じスタイルだった。
あまり落語に馴染みがなさそうな客層なので、昔、パペポで上岡さんに話してた時のような“鶴瓶噺”としての「青木先生」でも十分客を沸かせられるのに、鶴瓶さんは、全力で“私落語”の「青木先生」をやってくれた。
<落語家・笑福亭鶴瓶>や、落語そのものについて8〜9割は馴染みがなさそうな客席を何度も爆笑させていた。
それが凄く嬉しくて、凄く誇らしかった。
この人凄いなぁ、とあらためて思った。
自信を持って、この人のファンだとこれからも断言していこう。
02月12日(金)
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