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つらつらきまま
by seri
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■頭脳柔術
京王百貨店で行われている古本市に行ったら、五代目および六代目松鶴の落語をまとめた速記本を発見。
「らくだ」があるのは想定内だが、「たちぎれ線香」もあったので、即購入。
「たちぎれ線香」といえば、サゲが「ひかしまへん」なのか「ひけしまへん」なのかが気になるところ。
松鶴師はどちらだったのか(六代目はこの噺をやってない、と鶴瓶さんはおっしゃってたので、速記本に収録されているのはおそらく五代目の噺)見てみたら、「ひかしまへん」でも「ひけしまへん」でもなかった。
松鶴師は「ひきやいたしまへん。ちょうど線香が立ち切れました」でサゲ。
ニュアンス的には「ひかしまへん」と同じなので、鶴瓶さんは「ひかしまへん」なのかな。
参考にしたという小文治師の噺もサゲは「ひかしまへん」だったけど。
古本市の後は、シアター・ブラッツへ移動。
「頭脳柔術」を見るため。
このライブ、あまりコンセプトを知らず、修士さんと小堀さんが2丁拳銃ではなくピン扱いでライブに出演するという物珍しさに惹かれて取ってみたのだが、主催のアキさんによれば、「即興の泣けるマジ芝居」がコンセプトとのこと。
もろ、好みのコンセプトだった。
出演者は、
<バイキング・アキ/谷口聡/2丁拳銃・小堀/2丁拳銃・修士/アップダウン・阿部/ガリットチュウ・熊谷/バッドボーイズ・佐田/カリカ・林/カナリア・安達/平成ノブシコブシ・吉村/武内由紀子/本田みずほ/山田将之/いぐちしおり(THEフォービーズ)>。
山田さんは私はよく知らなかったが、ほっしゃん。の∞でアドリブ芝居をやってたとき、16勝1敗という驚異の勝率を誇る期待の星とのこと。
このメンバーを4組に分けるが、2丁拳銃は一緒の班にはならないように調整される。
結果、<小堀/熊谷/山田(設定・家/必須キーワード・カレーライス)>、<佐田/林/いぐち(設定・遊園地/必須キーワード・離婚)>、<修士/安達/吉村/武内(設定・戦場/必須キーワード・アンパンマン)>、<アキ/谷口/阿部/本田(設定・学校/必須キーワード・渥美清)>という構成で、10分のアドリブマジ芝居開始。
修士さん達の班は、設定の対極にあるキーワードを上手く使い、武内さんの最後のセリフがシメとピッタリ合い、出演者、客席双方から絶賛の嵐。
私の泣きのツボとは若干違ったので、(凄〜い)と思いつつも平常心を私は保っていたが、ハンカチを目に当てているお客さんはかなり多かった。
私が涙を流したのは、佐田さん達の班。
唐突すぎるオチと、そのオチの意表の突き具合に。
強引にも程があったが、あそこまで強引過ぎたら、却って潔く、笑い過ぎて涙が出るほどだった。
前枠にあったケンさんの単独ライブが押していたため、予定していた企画はあまり出来ず、最後に自分の芝居に不満があった人達でもう1本やることに。
手を挙げたのはアキさん、吉村さん、佐田さん、いぐちさん。
助っ人で山田さんも加わることになり、「設定・屋台/必須キーワード・ピアノ」という芝居がスタート。
圧巻だったのがアキさんの芝居。
無実の罪を着せられて逃亡していた、という設定が芝居中に付けられたが、凄い迫力で、(うわっ、役者現る!)と、少々惚れ惚れしたほど。
ただ、山田さんの絶妙なパスも、アキさんのマジ芝居も、ことごとく吉村さんがブチ壊す、という残念な結果に(^^;。
見ている分には大いに笑えたけど。
小堀さん達の班は、芝居の中でカレーを作ることになった時、「3人やから…2合半!」と「ちょうどエエ」ネタの中で使っているセリフを小堀さんが口走ったら、それを知っている客席から笑いが起こり、ムードを壊す結果に。
芝居後、「なんやねん、2合半って!」と批難の嵐。
挙句、2丁拳銃を抜けて「2合半」という新コンビを作れとまで言われる羽目に。
そういえば、後半は小堀さんがちょいちょいMCみたいなことをやっていた。
小堀さんがピンで出ていたら、大概そのメンバーの中では一番のお兄さんなので小堀さんが仕切るが、2丁拳銃で舞台にいたら、そういう仕切りは修士さんが担当していたイメージだったので意外だった。
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12月26日(土)
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