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つらつらきまま
by seri
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■いろんなことがあったけど みんな元に戻っていく
東急東横店と並んで、リブロ池袋店や高田馬場のBIG BOXでも古本市が開かれていて、嬉しい悲鳴。
仕事の調べ物があったので、高田馬場は次回開催分に期待し、リブロの方へ行く。
「よみた屋」さんが出店していたので、期待を込めて物色し、「コミック・バンド全員集合!」(レコードコレクターズ増刊・2006年)を購入。
バンドマンとしてのドリフに焦点を当てていて、仲本さんのインタビューは物珍しい気がしたのが購入の決め手。
日本を代表するコメディアングループの一員とはいえ、元々バンドマンとして活動していたのだから、音楽に対するこだわりは捨てられず、仲本・高木・加藤で「こぶ茶バンド」を組んだのは自然な流れだったのだなぁということを感じずにはいられなかった。
加藤さんも高木さんもインタビューや自著の中で、原点に戻って音楽をやりたいと熱心に語ってたし。
立ち戻れる原点があるということは、強み。
原点があるということは、方向の軸がぶれていないということでもある。
色々試行錯誤をしていても、立ち戻る原点があるというように感じていれば、安心して見ることが出来る。
立ち戻れる原点があるように感じられなかったら、試行錯誤は結局ただの迷走で終わる。
楽器をやれない志村さんの加入が、今のドリフの方向性を決定づけたようなことを仲本さんも高木さんも語っていたが、その志村さんを特集した1991年の「Switch」をオクで落札し、それが届いたので同時並行で読んでみた。
当時はまだ加トちゃんけんちゃんをやっていたが、裏番組の「やるやら」の視聴率に苦戦することが増えていたよう。
志村さんはパロディにあまり面白みは見出さないようで、ウンナンが何故ウケるのか分からなかった、とインタビューで語っていたことが印象的だった。
私はこの年になるまで、ドリフやドリフメンバーの番組を見たことは皆無といっていいほどなかったので、1991年当時は、当然「やるやら」を見ていて、パロディ系のネタは凄く好きだった。
それまで、バラエティで見るパロディは、“全く似ていない”or“特徴的な一部分のみを過剰にデフォルメ”するのが一種の王道だったが、ウンナンのパロディは“限りなく本家に近い忠実なパロディ”だった。
それまで見たことがあるパロディ物は、好きな笑いではなかった。
クオリティの問題もあるが、パロディをされる側への揶揄のようなものを感じることが多く、見ていて不快になることも少なくなかった。
だが、ウンナンがやるパロディは、パロディをする対象への愛が感じられた。
だから、自分が好きな番組やミュージシャンがウンナンのパロディ物の対象になっても、他の人達がやる時には感じる嫌な思いは全くしなかった。
むしろ、(よくここまで調べたなぁ)と感心したぐらい細部まで忠実に再現してくれて嬉しかった。
ただ、CMや連ドラのパロディは、時事漫才と同じくその当時だからこそ活きる。
“元ネタを知らなければ本当の面白さが分からない”というのは最大の弱点か。
お盆1週間はドリフ大爆笑の平日放送が打ち切られて、代わりに何故かVシネが集中放送されたので、1週間ぶりなのに随分とお久しぶりな感じだったファミリー劇場の「ドリフ大爆笑」。
今週は割と面白かった。
昨日からは「ひょうきん族」の再放送も始まった。
1983年ぐらいから「土曜日=ひょうきん族を見る日」という認識が自分の中でついた気がするので、早くその時期の放送に追い付いて欲しい。
今見たら、どこにそんなにわくわくしていたのか分からなかったりするのかもしれないけど。
08月16日(日)
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