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つらつらきまま
by seri
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■おに吉・吉祥寺編

午前中に投票を済ませた後、今日は「おに吉(荻窪、西荻窪、吉祥寺)」の最後のスポット・吉祥寺へ古本探索。
 南口の古書店は行ったことあるので、今日は北口から行ってみた。

 外口書店は、古本屋だと言われなければ新刊書店と思い込むほど本がきれい。
 でもBOOK OFFとはどこかが違う。

 さかえ書房は金子光晴の書による看板が重々しく、典型的な古書店という店構え。

 藤井書店は2階建てということで、狭い通路にぎっしりと本が並んでいた。

北と南ではやっぱり品揃えも違うなぁと思いながら、南口方面へ移動。
 
 バサラブックスでは「東京人 『特集:東京 笑いの系譜』」(2004年7月号)が200円で出ていたので即購入。
 植木等、伊東四朗、加藤茶、西田敏行のインタビューが載っていたのが決め手。
 加藤さんのインタビューはザ・ドリフターズの笑いのスタイルについてが主で、先輩のクレージーキャッツや自分達が成功した理由は、“アンサンブルを上手く考えたから”だという。
 そして、“支配者vs被支配者”の構図。
 ドリフに興味を持つまで、ドリフ内にそういう構図があることを全く知らなかったので、これを知って以来、それでもリーダーであり続けたいかりや氏にも興味がわく今日この頃。
 5年も前に亡くなっているなんていまだに嘘のよう。

 「古本センター」では、落語のCDが割と出ていた。
 「たちぎれ線香(たちきり)」コレクターの私は、落語のCDを見かける度にチェックするが、ここにはなかった。

 「古本 よみた屋」は落語関連の古書が豊富で、しかもあまり他の古書店では見かけたことが無いような本もあるので、行くといつもわくわくする。
 今日見かけたのは、松鶴師の本だが、よく見かける自伝ではなく、松鶴師が自分の女性遍歴や性についての考えを赤裸々というか好き放題に語っているもの(^^;。
 六代目、流石。

土日のいずれかは古書店通いをすることが定番になったが、各町で個性や得意とするジャンルは当然違う。
 今まで神保町しか知らなかったが、私が探しているジャンル(落語、漫才、テレビetc)は、中央線沿線の方が見つけやすく、値段も非常に謙虚で可愛らしい。
 おに吉では200円〜400円という値段が相場の古書が、神保町では1,000円〜4,000円と桁が一つ違う。
 古本だから数は限られているが、ちょこんと書棚に収まっているお目当ての物を探し当てた時、(今日、この店に寄ったのは運命だったのだ!)という気になる。
 確実に手が出せる値段を確認すると、我が子のように、そっと抱きしめたりして、レジへ急ぐ。

 私が何の気なしに売りに出した古本も、どこかの誰かの喜びの素になっていたら嬉しい。
07月12日(日)
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