ID:15636
つらつらきまま
by seri
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■小世界

実家にACアダプタのコンセント部分を置き忘れて帰るという、サザエさんちっくなうっかりミスをしでかしつつ、日曜日に東京に戻って来た。
 乗る飛行機の整備が長引き、30分ほど遅れると知らされた途端、どこぞのおやじが客室乗務員に

 「オレは19時までに〜に着かないといけんとぞ!間に合わんやったらどがんしてくるっとや!」だの
 「オマエに言うてもしょんなかっ!一番えらか奴ば呼んで来い!」だの
 「18時過ぎても東京に着かんやったら、それなりのことばするけんな」だの

 と、喚いたところでどうにもならんことをグダグダ絡むので、乗る前からげんなり。
 そんなに急いでるんならヘリでもチャーターしろ、なんて思う。

昨日から仕事。
 今の私の仕事に関して参考になりそうな知人がいるので話を聞きに行ってみないか、とトリガラ氏が言うので、一緒に行くことに。

 東京に戻ったらもう秋の風が吹いていたのでびっくりしました、とトリガラ氏に私が話しかけたら
 「実家が九州なら、大学も九州なんですか?」
 と訊ねて来た。
 何故唐突に大学の話が?と思いつつ「ハイ」と返事。

 ここから、往復約30分におけるタクシー内での
 「It's ガラ's 悪口&自慢ワールド」
 の火蓋が切って落とされた。

 よくもまぁ、こんなによう、と呆れるほど他人の悪口&己の自慢話が繰り出された。
 一番驚いたのが、人生の長さが私の約2倍にも関わらず、
 「国立二期校を辞めて一期校に入り直した」
 という、30年近くも昔の事が彼の自慢ランキングの上位に入ってたことだ。
 学生だった頃より社会人である長さの方がとうに長いのに、いまだに学歴にしがみつくかね、とぽかーんとしてしまった。

 話を聞いていたら、彼の根底には“東大コンプレックス”がありそうだった。
 恐らく東大を受験したのだろうが、滑ったんだろう。
 彼が言う<二期校>は、今では偏差値もそこそこな関東の国立大だが、当時のガラは“教員も生徒もバカばっかりで、こんなところに埋もれてはいけないと思った”らしい。
 その学校にしか受からなかった現役時代の自分自身を何よりも許せなかったのだと思う。
 かといって、再受験しても東大には入れなかった。
 嘗て通った二期校をけなし、受けなおした一期校へ誇りと愛情を持つことで、東大コンプレックスを無理矢理封印してきてるんだろうなぁ、と必要以上に己の嘗ての母校をけなす姿を見ながら冷静に思った。

 それにしても今頃<一期校>だの<二期校>だのと言われても全く以ってピンと来ないんだが。
 「オレは一期校出身なんだ」と聞いても無いのにカミングアウトされたところで、答えは「だから?」か「ハァ?」だ。

話の矛先は、私の部署移動を助けてくれた元部長にも及ぶ。
 性格もビジュアルも正反対なので、そりゃ話は合わんだろうなぁとは思っていたが個人の確執を私に言われたところで、(知らんがな)だ。

 どうしても元部長の悪口について私に同意させたい感じのガラ。
 大概の事はヘラヘラ従うが、ヘラヘラ出来ないことについての私は、自分でも持て余すほどに頑固だ。
 「アイツは下品だ」とガラが言えば「フランクな方で、開放的な方でしたね」と私。
 「アイツはオレが行ってた二期校出身なんだよな」とガラが言えば、「あぁ、(元)部長は学生紛争で東大入試が中止になった世代なんですよね。確かあの時だけですよね、入試が中止になったのって。よく知らないんで曖昧ですが」と、暗に
 (オマエと元部長では同じ大学入学でも事情が違うんだよ、すっとこどっこい)とすまし顔で皮肉を滲ませつつ返す私。

 好かれたいとは思っていないので、失礼にならない程度の売られたバトルを返す。
 ムッとしたのかどうかは知らんが、帰りの車中では、
 「せりさんにはもっと広い世界で仕事をして大きくなってもらいたい」だの
 「違うところで仕事をすることは大きな刺激になる」だの
 「ここ(訪問先)は、うちの社からも違う部署の人だけど出向してるんだよ。そういう枠があるから。そういう人事交流って大事だよね」だの
 

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08月30日(火)
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