ID:15636
つらつらきまま
by seri
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■「ごめんな、オバチャン!」
朝、仕事場へ向かっていたら前方から白髪頭をした初老の男性がこちらへやって来た。
さっさかさっさか、と全く勢いを弱めない。
弱めないまますれ違おうとした。
すれ違う時、腕と肩がぶつかった。
肩が当たったのはチビッコである私だ。
おっとっと…とよろけた私に聞こえた言葉は
「ごめんな、オバチャン!」
だった。
思わず振り返った。
左を見た。
前を見た。
右を見た。
念のため上も見た。
(誰かいたらいやん☆)
と思いつつ下も見た。
私しかいなかった。
ということは。
ということは。
ということは…。
(待たんか、くそじじい!)
と、我に帰った時、おじいの姿は消えていた。
なんとまぁ生き急ぐおじいであろう。
(あんな、無礼なじじい、コケたらエエねん!)
と、朝から殺意丸出し思想になった時に気づいた。
“不景気な顔は老ける”。
当たり前のことに気づき、愕然。
そして、やっと気持ちを切り替えることが出来た。
“どうして私は出来ないんだろう…”
と落ち込むぐらいなら
“ここまで頑張ったのに出来ないんならしゃぁない。
今の私の手に負えられるものじゃないんや”
と、諦められるまでとにかくやってみよう、と。
そして、他人からしたらごくごく些細な事でも、出来るようになったら自分で自分を褒めよう、と。
当たり前のことなのに、自分のことしか見えてなかったから、今まで気づけなかった。
もう1つ自分で気づいたこと。
それは
「目の前にいない何百、何千、何万という人達が望むものを提供することが私の仕事なんだ」
ということ。
目の前にいる人達の評価ばかり気にして、自分のスタイルを忘れていた。
自分がもしお客様だったら、どんなことを知りたいか。
プレス原稿のどの部分を見るか。
1つ1つまた思い出して作っていこう。
この時期から年末に掛けてどこも忙しいと思う。
今年の私は全く戦力にならなかったが、来年こそ戦力になると思うので、長い目をお願いします>会社の方々。
私の隣の課にいる課長はすごく仕事が出来る。
人間も出来ている。
でも、彼の場合、仕事が出来ることが長所なら、出来すぎることも短所。
上の人達がとにかく仕事を押しつける。
明日までの仕事を退社間際に言いつけることはザラだ。
関係ない部署の私達も心を痛めるほど、理不尽な仕事が最近彼に振っている。
社長や副社長や専務やらが頼む(というか押しつける)ぐらいだから、部長が仕事を押しつけることは日常茶飯事。
昨日は部長が
「至急!」
と突然いいつけていた。
13時の会議で必要な資料作成を言いつけたのは11時。
もう、それはそれは課長は必死でこなし、12時前には完了。
完成したのでチェックしてもらおうとしたら、当の部長は
「そうそう。来年ね、同窓会をやろうと思ってるんですよ。どうですか?赤坂あたりで」
なんて暢気な私用電話をしていたから、彼はキレた。
でも、キレた時のセリフが不謹慎だが面白かった。
「なんだ、アイツ!
急げ急げっていうから急いでやったら自分は電話かよ!
あいつが会社でやってることって4割、電話じゃねぇか!
どうにでもなれ!オレ知らねぇや、もう」
私には、会社での部長の印象なんて、5割、いや9割9分私用電話。
“4割”と、控え目なところが彼の良いところだなぁ、と思った。
当の部長本人は、電話に夢中だったのでこのキレ台詞は聞こえてなかったけど、課長の周辺にいた人達は
“クククッ”笑いをこらえきれなかった。
いつも、人当たりが良いほんわかした人すら
「フフッ」と小声を出して笑ってたぐらい。
私は必死で笑いを堪えようとしてお多福になっていた。怪しい…。
そうとも知らない部長は今日、暢気に
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11月27日(木)
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